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中国が香港にしていることはイギリス植民地時代とどう違うのか

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ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月3日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。香港市民300万人に対し、イギリスの市民権や永住権を獲得可能にするというジョンソン首相の方針について解説した。

ジョンソン首相が香港の300万人にイギリス市民権への道を示す

イギリスのボリス・ジョンソン首相は1日、香港市民300万人に対し、イギリスの市民権や永住権の獲得を可能にする方針を明らかにした。中国政府が6月30日に施行した香港国家安全維持法が自由を侵害しているため、かつてイギリスの植民地だった香港からの逃げ道をつくるということである。 飯田)対象となるのは、1997年の香港返還以前に生まれた香港市民が持つことができる、イギリス海外市民(BNO)パスポートの保持者です。現在35万人いる他、申請条件を満たしている人が260万人、全部でおよそ300万人いるということです。 宮家)当たり前でしょう。 飯田)当たり前。

植民地として香港の自由を抑えていたのはイギリスも中国と同じ

宮家)なぜなら、イギリスが中国にアヘンを売って戦争を仕掛け、アヘン戦争で勝って香港をもぎ取ったわけです。その後、イギリスは香港に自由を与えていたのですか? 違うではないですか。植民地として使っていたのです。ところが、中国に返さなくてはいけなくなった。しかし、このまま中国のものにさせたくないのです。急にと言っては失礼ですが、いろいろな手段で議会を民主的に動かせるようにしたり、法律をつくり直して、あたかも自由な香港がこれまでもずっと存在していて、それを返還後も50年間続けられるように「一国二制度」で維持しようとしたとイギリスは言うのです。だけれども、中国から見たら、「何を言っているのだ」と。返す直前に、部分的に民主化しただけではないかと。その香港を中国に戻して何が悪いのか、イギリスがやったことと同じではないかと言われかねないのですよ。だから、そんなことをやったイギリスが、パスポートや市民権を香港人に与えるのは当たり前です。「イギリスには植民地にした責任があるのだから」と、中国の人だったら言うでしょう。 飯田)中国であれば。 宮家)中国からしたら、イギリスは直前に民主化のふりをしたけれど、結局は自由を抑圧していたではないかと。であれば、中国も自分たちの思うようにやって何が悪いとでも思うのでしょうね。

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