木のぬくもり大切に“時代に合った木工品”を全国へ 伝統の技と新たな技術融合し業界トップを目指す【秋田発】
今の生活様式に合わせることが大事
小松木工では、創業時から力を入れていることがある。それは「組子細工」の製作と継承だ。 小松さんの父・俊悦さんは、長年培ってきた組子細工作りの高い技術が評価され、2015年に「現代の名工」に選ばれた。会長になった現在は、地元の子どもたちに組子細工の文化を伝えている。 組子細工の製作はこれまで、全て職人の手仕事によるものだった。しかし今は、組み立て以外の工程を機械で行い、新たな製品作りにも挑戦している。 小松さんは「組子細工という伝統工芸の中でやっていかないといけないのは分かるが、形を変えて今の生活様式に合うものにしていくことが大事だと思うので、そういう取り組みはしていかなければならない」と話す。 時代に合わせて形を変えながら、木とともに歩んできた55年。 小松木工が目指す今後について、小松さんは「この業界で1番になりたい。1番にならないと、いろんなことを変えていけない。賃金や労働環境などを考えていくと、1番になっていろんなことをみんなに提案したい。幸い家具は完成品で、どこへでも持っていけるので、横手であっても競争力でいくと不利ではないと思う」と語る。 小松木工は、これからも木のぬくもりを大切にした製品を横手市から発信し続け、業界トップを目指す。 (秋田テレビ)
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