「ロス五輪で金メダル!それしかない」パリ五輪金メダリストは早くも4年後を見据える【全日本体操種目別選手権】
■第78回全日本体操種目別選手権 予選(22日、三重・四日市市総合体育館) 体操の種目別ナンバー1を決める大会、全日本体操種目別選手権の予選が三重県で行われ、パリオリンピック™体操男子団体で金メダルを獲得したメンバー、萱和磨(28、セントラルスポーツ)と杉野正尭(26、徳洲会体操クラブ)が出場した。 【写真を見る】「ロス五輪で金メダル!それしかない」パリ五輪金メダリストは早くも4年後を見据える【全日本体操種目別選手権】 パリ五輪後初めての競技会に挑んだ萱は平行棒、あん馬に出場。メディアで引っ張りだこだったこともあり、練習は「11月に入ってから落ち着いて競技に集中した」と語っていた。大きなミスもなくあん馬の得点は14.366(10位)、平行棒は14.800(6位)と共に14点台と高得点を叩き出し〝失敗しない男〟と言われる萱は安定感のある演技を魅せた。 予選通過とはならなかったが、あん馬では来年度からのルール改正に向けてさらに難度の高い演技構成にするべくF難度のブスナリ(開脚旋回から倒立、その後降りて再び開脚旋回)を組み込んだ。東京・パリシーズンと種目別で入れていた大技を今後は団体・個人総合でも入れていくという。4年後のことを考えている本人は「ロサンゼルスオリンピックで金メダル!それしかない」と早くも先を見据えている。 杉野はゆかに出場、予選全ての種目の最終競技者として演技したこともあったが「ちゃんと締めくくりたい。最後悪かったらお客さんも残念な気持ちになってしまう」とお客さんに魅せる演技を目指す杉野らしい思いがあったという。得点は13.833(19位)とこちらも予選を通過できなかったが明日の団体戦に向けて手ごたえを感じていた。種目別決勝では予選免除のシード選手として出場が決まっているあん馬・鉄棒の2種目で決勝を戦う。 また種目別決勝ではシード選手として、同じくパリ五輪団体金メダルメンバーの岡慎之助(21、徳洲会体操クラブ)はゆか、平行棒、鉄棒の3種目で橋本大輝(23、セントラルスポーツ)はゆか、あん馬、鉄棒の3種目で谷川航(28、セントラルスポーツ)は平行棒で決勝進出をすでに決めている。種目別の決勝は24日に行われる。
23日は全日本団体選手権が行われ、団体金メダルメンバー5人がパリ五輪後初めて揃って競技会に出場する。大会3連覇を狙う岡・杉野擁する徳洲会体操クラブに橋本・萱・谷川擁するセントラルスポーツとのメダリスト対決に注目だ。
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