大型水素トラック、トヨタが実証
トヨタ自動車は水素を動力源とする大型トラックの運行実証を欧州で実施する。9月中旬にも米コカ・コーラや仏エア・リキードと共同で、燃料電池(FC)技術の効率と重量物輸送の実行可能性を検証する。長距離物流における二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に貢献する。 【写真】水素トラック 水素と酸素を反応させて発電するFCモジュールを搭載した大型のFCトラックをトヨタが提供する。再生可能な資源から生み出した水素をエア・リキードが供給する。実証を通じて車両とインフラの両方を同時に開発・検証する。 大型トラックを活用した重量物輸送は欧州の貨物輸送の約4分の1を占める。商用トラックの動力を水素に変更し安定的な需要を生み出すことで、持続可能な水素インフラも構築できる。 トヨタはFC技術を活用した大型トラックの開発で既に複数の連携実績がある。2019年以降、欧州や米国でFCトラックの実証を進めている。