バルセロナ監督フリック、2試合のベンチ入り禁止について…「自分の振る舞いを正そうと思う。しかし審判はバルサ以外のチームにも同じ対応を」
15日のラ・リーガ第17節、バルセロナはホームでのレガネス戦に臨む。前日会見に出席したハンジ・フリック監督は、自チームのポテンシャルへの絶対的自信を示し、試合に勝てるかどうかは自分たち次第であることを強調している。 「チームにはこう言ったよ。すべては私たち次第だ、私たちが100%集中してプレーしているかどうかなんだ、とね」 フリック監督率いるバルセロナは、各ラインをできる限り狭めたハイライン戦術を駆使している。それは相手にDFラインの背後を突かれるリスクもある諸刃の刃だが、同指揮官は選手たちがしっかり集中していれば、波状攻撃を仕掛けられる強力な戦術であることを強調した。 「あらゆるチームが私たちの弱点を突こうとしている。だからこそ、私は選手たちに100%集中してほしい。対戦相手には敬意を払うが、しかし私たちがすべきことは私たちの試合をすること、私たちのスタイルを見せることにほかならない。つまり、すべては自分たち次第なんだよ」 フリック監督は7日のラ・リーガ第16節、敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦(2-2)で、MFフレンキー・デ・ヨングがFWヴィトール・ロケを倒してPK判定となった際に、審判に対する抗議を行ったとして退席処分に。その後スペインフットボール連盟(RFEF)の競技委員会から、このレガネス戦、そして次節アトレティコ・マドリー戦と2試合のベンチ入り禁止処分を科されている。 ベティス戦直後に「私は誰にも何も言っていない。あれは自分に向けたリアクションだった」と語っていたフリック監督は、この会見で再び自身の振る舞いについて言及。すべてのチームに対して、同じ基準を適用することを求めている。 「その質問に答える前に、一度水を飲ませてくれ……」 「さて、私にしてみれば、自分のリアクションはそこまで大袈裟なものではなかった。私自身、ベンチからフレンキー(・デ・ヨング)やほかの選手たちに対して言ったんだよ。『馬鹿なことはするんじゃないぞ。適切な振る舞いを見せるんだ』とね。選手たちにはシーズン開幕時から、審判や対戦相手に対する不満は聞きたくないと言っていたんだ。私たちは試合だけに集中すべきだし、そのほかのことにエネルギーを使うべきではない。審判が判定を下せば、それを変えることはできないのだから受け入れるしかないんだ」 「私はレッドカード受け入れる。後味は悪いが、しかしこのリーグは私が慣れ親しんだリーグとはまた別物なんだ」 「受け入れるし、自分の振る舞いを少し変えなくてはいけないだろう。審判たちに一つだけ言いたいのは、すべての試合、すべてのベンチで同じような決定を下してほしい、ということだ。バルサだけではなくてね」 「チームは素晴らしい仕事を成し遂げているし、審判に対しも何も不満を口にしていない。審判たちもより良い仕事を実現するために各試合を分析してほしい。そうしているとは思うがね。私たちは人間であり、誰もがミスをする。繰り返すが、私は今回の決定を受け入れるし、もっと感情を制御したいと思う。私は選手たち、そして自分の振る舞いの責任を背負わなくてはいけない」