【元祖TC24組付け編05】組み込まれるパーツも最新技術でアップデート|最新技術で最強スペックへ|ノブちゃんS30Z製作記 Vol.15
【ノブちゃんS30Z製作記 Vol.15 <TC24組付け編05>】 装着するキャブレターは、貴重な当時モノのイタリア製ウエーバー55DOC1/SPのほぼ新品同様品。そのため、インマニはφ51mmのギリギリまで拡大されているが、それでも口径が合わない。そこで、キャブとインマニの間に挟むインシュレーターをテーパー状に加工を施し、段差をなくしている。 インテークポートの拡大加工で削った粉は200g! など【写真9枚】 その他にも、ワンオフのダンパープーリーやコクドベルト仕様のプーリー、長瀬発動機によるφ50mmステンレス等長の6‐1集合タコ足とオイルパンのバッフル&ストレーナー加工。永井電子機器の特注プラグコード、フューエルデリバリーパイプなど、細かい部分まで数えたらキリがないほどの超絶スペシャル・スペックとなっている。 そしてついにノブちゃんのZに搭載する元祖TC24が完成したのが、2015年12月29日の深夜のこと。トミタクガレージには、友人も集まって完成記念撮影大会となった。その後、アクティに積み込み、片岡ガレージへ。次回は、いよいよZとドッキングだ! 新作のカムホルダーとロッカーアームの組み合わせにより、ロッカーアームのレバー比をかせいでいる。元祖TC24は、ロッカーアームの先端でクリアランスを調整していたが、ステムトップに新たにタペットシム装着し、シム調整式とした。 長瀬発動機で製作された特注オイルパン。ケンメリ用のオイルパンをベースに、外周をカットして前後を入れ替えてエンジンの傾きに合わせている。 キャブとインマニの間に挟むインシュレーターを、テーパー状に加工することで段付きを解消する作戦を実行。キャブの下側には、キャブと共締めでフューエルパイプを装着。キャブの上側がスッキリする。ファンネルはトミタクファンネルで、80mmのロングタイプ。 オイルが溜まる部分には、オイルの片寄り防止のバッフルを追加。合わせて、ストレーナーも製作した。 多孔式カムスプロケットは、元祖TC24のオリジナル。タイミングチェーンは、L型用では短いので、2セットをつないで延長して使っている。バルブタイミングは、キッチリと計測し、IN/EXとも100度でとっている。 片岡さん親子による、日産のLY型レース用オプションクランクのラッピング作業。クランクのジャーナル部分を磨き上げることで、摺動抵抗軽減に効果があるといわれている。 インテークポートの拡大加工で削った粉は200gにもなったそうだ。さらに、リン青銅製のバルブガイドは、吸入抵抗を減らすために、ポート形状に合わせてブった切り仕様。 複雑なタコ足は、現車合わせで製作された長瀬発動機製。φ50mmステンレス等長で、集合は6-1タイプ。φ80mmシングルマフラーと組み合わせる。タコ足の上のパイプは、外付けのウオーターギャラリーだ。 最新スペックで組み上げられたトミタクスペシャルの元祖TC24。Zに搭載してしまうと、2度と見ることができないので、各アングルで撮影。その合間にも、ボルトの締め忘れがないか各部のチェックに余念がない片岡さん。富松さんは、この元祖TC24のスゴさをノブちゃんに解説。マニアの集いは深夜まで続く…… 掲載:Nostalgic SPEED vol.009 2016年 03月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです) 全ての【写真9枚】を見る ノブちゃんS30Z製作記記事一覧(全23記事 元祖TC24組付け編 5記事)
Nosweb 編集部
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