豆柴の大群がメジャー1stアルバムをリリース! メンバー全員が作詞にも挑戦
豆柴の大群が1月20日(水)、メジャー1stアルバム『まめジャー!』をエイベックスよりリリースした。初の全国ライブハウスツアーも無事に終了したばかり。2019年末のグループ結成から怒濤の展開を繰り広げてきたその勢いは未だとどまることを知らない。そんな彼女たちにアルバムについて、2021年の抱負について聞いた。 【写真を見る】“アドバイザー”となったクロちゃんについては「今が一番いい距離感だと思います」(ナオ・オブ・ナオ) ■自分たちの持ち曲が増えたことがうれしいです ――2020年10月に東京・昭和女子大学 人見記念講堂で行われたライブ「豆柴の大群のりりスタート」でサプライズ発表されたメジャー1stアルバム『まめジャー!』がいよいよリリースですね。 ハナエモンスター:聞いたときは「え、もうメジャーアルバム出せるの?」って思いました。インディーズでアルバム『スタート』を出したのが6月でしたけど、もう次のアルバム?って。 カエデフェニックス:自分たちの曲が増えるっていうのがうれしかったですね。発表されたのが初めて持ち曲を全曲歌った日で、こんなにたくさん曲を歌えるのって楽しいなって実感してたところへ来て…でしたから。 ミユキエンジェル:とにかく驚いたし、うれしかったです。アルバムに収録されるいろんな曲を歌うのが楽しみだなって思いました。 アイカ・ザ・スパイ:かっこいい曲、かわいい曲、今までになかった新しいジャンルの曲…って、どんな曲なのか楽しみでワクワクしましたね。 ナオ・オブ・ナオ:有観客のライブだったので、お客さんの前で発表できたというのもうれしかったです。それまでコロナの影響でライブができない状況の中、SNSやYouTubeでいろんなサプライズ発表はありましたけど、お客さんと一緒に喜びを分かち合えたし。 ■MV撮影中はキッズダンサーと鬼ごっこしてました ――リード曲の「お願いキスミー」は豆柴の大群らしい激しい曲調で来るかと思いきや、かわいらしい曲ですね。 ハナエ:しかも意外や意外、失恋曲で。失恋のことを明るく歌ってるのが面白いなと思います。 カエデ:歌詞が切ないんですよ。失恋したときってこんな気持ちだよなぁなんて思います。 ミユキ:失恋したことあるの? あるの?(笑) カエデ:そりゃ、ありますよ(笑)。でも、それを明るく歌うっていうのがいいですよね。 アイカ:「あなたのキスをちょうだい」っていう歌詞が大胆過ぎますよね。別れたくないっていう気持ちを「もう1回キスして」って表現するところが。素直でいいなと思います。 ナオ:掛け合いみたいなのもたくさん入ってるので、今はライブでお客さんは声出しできないですけど、いつかできる日が来たら一緒に盛り上がってほしいです。 ミユキ:MVがポップでカラフルでかわいいです。キッズダンサーもいて、楽しい感じが出てますね。 ハナエ:みんな元気だったねー。10歳も年下の子たちなんてあまり接する機会ないし、私が10歳のときに生まれたんだって思ったら衝撃的だった。 ナオ:子供たちから変なあだ名を付けられたり、台本の私たちの写真に落書きされたりね。いつものMVは5人だけでメンバー以外の人と撮影するのはクロちゃんしか経験がなかったので新鮮でした。 ミユキ:子供たちが突然遊び出すんですよ。かけっことか鬼ごっことか。私たちも大人げなく一緒になって本気で走っちゃって、私とカエデが最下位争いしてました(笑)。スタッフさんから「撮影再開しまーす!」って言われても、息が切れてたり。 アイカ:疲れ切ってたね。座ったら寝ちゃうっていう感じだった。 ナオ:そうすると、その寝てる写真を撮られたりね。 ■作詞を始めてクロちゃんのすごさに気が付きました ――メンバーの皆さんで作詞も手がけてますね。ミユキさんは「DADDY」と「TO THE FUTURE」の2曲ですが「DADDY」はクロちゃんのことを歌った曲という解釈でいいですか? ミユキ:はい、クロちゃんに対する気持ちを歌いました…って言っても、LOVEの感覚は一切ないですよ(笑)。いつも豆柴の大群のことを考えてくださってることに対する感謝の気持ちです。メンバーオーディションのときの情景も書かれているので、ずっと見ていてくださった方には伝わると思います。 アルバムの最後に収録されてる「TO THE FUTURE」はメジャーデビュー日に書いたんですよ。デビューが決まってうれしいっていうポジティブな思いや、豆柴の大群の明るい未来について歌ってます。 ――カエデさんは松隈ケンタさんとの共作で「まめのうた」です。 カエデ:先にいただいたメロディーの仮歌の詞が「まめまめまめ…」って歌ってて、もう豆のことしか考えられなくなっちゃったので、そのまま行きました(笑)。「私は豆なんだ、サヤエンドウなんだ」って。 豆って食べ物の中では嫌われがちじゃないですか。でも、食べればおいしいし、料理の主役にだってなれるはず…っていうのを豆柴の大群だってすごいアイドルになれるはずっていう意味に例えて書きました。割と勢いで短い時間で書けましたね。 ――アイカさんは「LUCKY!!」ですね。 アイカ:かっこいい曲調の中にも、サビでかわいい感じになりますね。これもよくよく読むと失恋曲で。「お願いキスミー」の主人公の女の子よりも未練がないさっぱり系の失恋曲です。 ――ハナエさんは「僕だけの回答」です。 ハナエ:生きにくい世の中だけど、いろんなことに挑戦していこうよっていう気持ちを歌ったメッセージソングです。自分が思っていることを素直に歌詞にしました。 ――ナオさんは単独名義の作詞はありませんが、豆柴の大群名義の「MOTiON」に関わってますね。 ナオ:アルバムの新曲に関しては全曲、全員が歌詞を提出してるんですよ。そこからスタッフさんがこの曲はこのメンバーの歌詞で…って決めてくださって。「MOTiON」は全員が書いた歌詞を切り抜いて集めて作られてます。 みんな何も相談もせずに書いたので、言ってることは少しずつ違ったんですけど、こうやって完成して、全編通して聞いてみると、一貫したストーリーになってます。「バカにされても負けないぞ、死ぬ気で生きるぞ」みたいなところとか。 ――シングル曲も含めて、クロちゃん作詞の楽曲も多数収録されています。「徳川幕府」とか「ロミオとジュリエット」とか、唐突に出てくるワードが個性的ですね。 ハナエ:私たちにはとても浮かばない、独特な歌詞だなと思います。 ナオ:パワーワードがいろいろあるぶっ飛んだ歌詞ですよね。自分たちでも作詞するようになってから、クロちゃんのセンスってすごいなって思うようになりました。これまではいただいた曲を歌うだけだったので、変な歌詞だなーと思ってましたけど(笑)、今はこの歌詞が書けるクロちゃんはすごいなと思います。 ■運動会をやって東京ドームへの思いが高まりました ――初の全国6都市のライブハウスツアー「実力をしっかりとつけるツアー」も無事に終了しました。 ハナエ:「実力をつける」というタイトルにふさわしいライブになったなと思います。パフォーマンスはもちろん、しゃべりやコントも含めたいろんな面で。お客さんを楽しませることを考えるのが課題でしたけど、いろいろ考えて準備したしただけのことはできたなと思ってます。 アイカ:ライブハウスはお客さんとの距離が近いので、隅々にいる一人一人と目が合うし、いいツアーになったなと思います。 ミユキ:3部構成だったので、とにかく体力をつけるように頑張りました。もう最後の方は疲れて腕が重いくらいだったんですけど、目の前のお客さんを見るとパワーをもらえて「まだ動ける!」っていう気持ちになれましたね。 カエデ:全国ツアーは初めてだったので「やっと会えた!」っていう方も多くて。これからもいろんな地方に足を運んで、もっとたくさんの方に会いたいなっていう気持ちが強くなりました。 ――プロデューサーを解任されたクロちゃんがアドバイザーという形で再び関わっていることについてはいかがですか。 ハナエ:関わっていただけて、ありがたいですよ。プロデューサー解任でもうお別れだと思ってたので。 ナオ:今が一番いい距離感だと思います。プロデューサーだと何を言い出すか分からなくて、恐怖心や不安があったので。アドバイザーだと、今までアイドルをたくさん見てきただけあって、的確なアドバイスをしていただけるので。 ミユキ:インタビューのとき、どんな風に答えたらいいですか?なんていうことを聞いても、きちんと教えていただけたり。 ナオ:「俺のこと、キモい!とかもっとイジっていいからね。そのほうが俺もオイシイから」とか(笑)。 ――では、最後に2021年の抱負をお願いします。 ハナエ:2020年はなかなかライブができなかったので、2021年は倍以上はできる年にしたいですね。 カエデ:2020年は初めてのことばかりで頭が追いつけてなかったところもありますけど、今年は一つ一つのことを丁寧に、楽しいことをたくさんやっていきたいです。 ミユキ:ここまで月日が流れるのが早かったので、今年はいろんなことをしっかりと考えながら。個人的にはサンリオでライブがしたいです(笑)。キャラクターと一緒に「りスタート」を踊りたいですね。 アイカ:一人でも多くの方に豆粒(ファンの通称)になっていただけるよう頑張ります。大変おこがましいことを言うと…お菓子のCMとかやりたいですね(笑)。あとはみんなで東京ドームに立ちたいです。 ナオ:みんなで熱海旅行に行ったときに神社に行って「東京ドームに立ちたい!」って書いたんですよ。その写真をスタッフさんに見せたら「立てることになったよ」って言われて…運動会でしたけど(笑)。あれを経験してから東京ドームに対する思いが一段と強くなりました。今年中とかは難しいかも知れないけど、今一番の目標です! 取材・文=青木孝司