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池田エライザ【わたしが学び続ける理由】[2]「自分の人間力を恥じる、みたいなことはやめたい」

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池田エライザ【わたしが学び続ける理由 2】

withでもたびたびモデルとして登場している、俳優の池田エライザさん。「どんな役を演じるときも、そんな領域にいくくらいのリアリティを求めるタイプ」と語る彼女が出演する最新作は『FOLLOWERS』。憧れの女性でもあり、尊敬する友人でもある蜷川実花監督への想い、大いに共鳴したという「聞く耳を持つ」というスタンスとは? 池田エライザ【わたしが学び続ける理由 1】はこちらから

過剰な謙遜が良しとされていることに対しては、一度疑ってみたいんです

尊敬する友人という蜷川実花監督によるNetflixオリジナルシリーズ『FOLLOWERS』(2月27日世界独占配信)は、映画監督・蜷川実花にとって初のドラマシリーズ。彼女自身の自己投影や彼女の暮らす世界がリアルに描き出されている異色作だ。それだけに、本作にかけた熱意はハンパなかったそうで「台本がどんどんと更新されていった」という。 「アップデートされる度に、どんどんリアルになるんです。実花さんがいろいろな人に取材したものが書き足されていったんですが、彼女は本当にすごいと思いました。私たち世代の意見にも親身になってくれるばかりか、上から目線ではなく自分がかつて感じていたことを思い出しながら同じ目線に立って聞いてくれたりして。それによって、よりブラッシュアップされた言葉が台本に盛り込まれていくんです。 これはひとえに、実花さんの受容力。大人になればなるほど知識も増えていって、偏見をもちやすくなったり、予防線をはったりしがちだと思うんですけど、その感覚を知りながらそれをしないという選択ができる冷静さが、実花さんにはあるんです。そういう人が一番大人なんだなと感じさせられました」 ジャケット¥56000、ニットポロシャツ¥18000、パンツ¥31000、ベルト¥22000、サンダル¥31000/G.V.G.V.(k3 office)

憧れの大人の女性であり、憧れの世界で働く女性

憧れの大人の女性であり、憧れの世界で働く女性。それが本作ではなつめにとってのリミ。現実世界では池田さんにとっての蜷川さん。彼女は、蜷川さんの「聞く耳を持つ」というスタンスには、大いに共鳴したという。 「以前は、肩身が狭くなっていくと、なつめのように常に物申していたんです。なつめのほうがガッツがあって、憧れる部分はあるんですけどね。でも、自分の発言によって大きな影響が及んでしまったりしたことや、それ以上にこの人たちとこれからもお仕事したいなと思う人が増えたりしたことで、私も人の話をとにかく聞くようになりました。 かと言って、謙遜し過ぎる、自分の人間力を恥じる、みたいなことはやめたいなと思っているんです。謙遜することって誰しもあると思うんですが、過剰な謙遜が良しとされていることに対しては、一度疑ってみたいんです。だって『ありがとう』の一言からつながる、また別のコミュニケーションがあるかもしれないのに、謙遜でそれをぶった切ると、その人とより豊かな関係になれるチャンスを棒に振って、お互い不思議な空気で終わってしまう。あの感じがもったいないなって思うんです。 実花さんはそのバランスがすごく上手。謙遜はしつつも、前向きに本質をついた話ができる人。だから、実花さんと話し始めると、止まらなくなっちゃう(笑)」 とかく人に気を遣いすぎて上っ面で関係が成立してしまいがちな時代。でも、彼女が言うとおり、リアルな関係が希薄な現代こそ、人と人が対面したときには、ものごとの本質を忖度(そんたく)なく語ることが重要となるのだろう。そういった蜷川さんと池田さんの共鳴は、本作の中で生きている。 「なんだか雰囲気重視でふわっとしているキャストが集まったら、この作品のせりふのひとつひとつにある意図がわからないまましゃべることになったと思うんです。でも、せりふにこめられている思いにちゃんと気づいて丁寧にお芝居をする人達が集まったおかげで、本質的ななにかを感じ取れる作品に仕上がったんですよね。 たとえば、私は喜怒哀楽の中間の感情が、一番人間らしくて好きなんですが、この作品ではそういう感情の機微がすごく丁寧に切り取られていて。現場の空気感が全部映し出されていて、すごく生々しいんです。とくに物語の後半、せりふの合間にある相づちなど、自然に出てきたリアクションがそのまま使われています」

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