自民党、参院選公約を発表(全文2完)改憲リミットは確定していない
外交青書より踏み込んだ公約を作成したのはなぜか
朝日新聞:朝日新聞の【トヨオカ 00:19:33】です。岸田会長、今回の公約を作成するに当たって、党として特出しすべきところは多々あったと思うんですが、ご自身が特にこだわった部分というものがあれば教えてください。また、ごめんなさい、細かい話で恐縮なんですが、20ページの政策バンクの中で、外交・安全保障の中での表現についてお問い合わせなんですが。ごめんなさい、20ページ。 岸田:20ページ、はい。こっち見ようか。ちょっと待って。はい。 朝日新聞:北朝鮮のくだりについて、圧力を最大限まで高めていくという表現があるほか、ロシアについてはわが国固有のルート、冒頭に書いてあります。こちら、外交青書より踏み込んでいるようにも読めるんですが、この辺について外相経験もある会長ですが、経緯や思いについてお願いします。 もう1点、ごめんなさい。26ページの財政、金融のくだり。 岸田:6ページ? 朝日新聞:26ページ。 岸田:ああ、26、はい。 朝日新聞:なんですけれども、冒頭の黒丸の中に財政再建の中で、基礎的財政収支の黒字化を2025年という達成目標の年度を区切っています。これは前回の衆院選では達成年度の記述がなかったように記憶しているんですが、そちらについても経緯や思いをお願いします。 岸田:はい。まず1つ目の質問ですが、今回の公約作成に当たっては、まずはこの今の時代、新しい時代を切り開く上で、日本というのは本当に多くの課題を抱えている、取り組まなければいけない課題はたくさんある。これはあらためて痛感いたしました。 その中から特出し公約としてどれを選び出すのか。紙面等も限られている中で、その特出し項目の選出をはじめ、この編集の部分において大変多くの関係者に努力をいただいて苦労した、こういったことを感じています。 そして6項目の順番については、先ほど申し上げた理由から冒頭、外交を掲げましたが、それ以外については、これ別に順番に大きな深い意味があるものではない。要はどれを優先しているからこの順番になったというものではないと認識をしています。従来の公約の在り方等も考えながら、その構成・順番等も考えた、こういったことであります。 そしてご指摘の北朝鮮、あるいはロシアに対するこの記述ですが、ここに書いてある記述は少なくとも従来の政権与党が訴えていた中身と、表現と、これはまったく違いはないと思います。従来の政府・与党として訴えてきた方針、これを踏襲していると考えています。 それから財政については、前回は2025年、なかったのではないか、これは当然のことでありまして、これは一昨年の衆議院選挙において、これは消費税の使い道を見直す、こういった約束、公約で選挙を戦ったわけですが、それ等もあって財政再建のスケジュールについてしっかりそのあと見直しをし、そして政府としても2025年というこの年数を掲げたわけですから、従来の衆議院選挙後の政府・与党の議論等も踏まえた上でその方針をここに書いた、こういったことであります。ですからこれは、少なくとも昨年から今年にかけての政府・与党の議論、これを踏襲したものである。その点はまったく変わりはないと認識をしています。 司会:はい、どうぞ。