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アイドル、辞めるまでを漫画に「君は全力だった」卒業シーンに号泣 ドルオタの作者が込めたメッセージ

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人々に希望を与える存在、アイドル。スターダムを目指し努力する姿に、励まされているファンは少なくありません。しかしあえて、その「去り際」をテーマとした漫画が、ツイッター上で大きな支持を得ています。夢破れてもなお失われることがない、エンターテイナーとしての本質を、丁寧に描き出しているからです。「全アイドルを賛美したい」という気持ちに突き動かされたと語る、作者の思いに迫りました。(withnews編集部・神戸郁人) 【漫画】「すみません、限界です」仲間との確執、観客の陰口…夢破れた女性アイドルがファンに残したもの

くすぶり続けても諦めない主人公

「私、アイドル辞めます」。そう名付けられた36ページの漫画が投稿されたのは、6月4日のことでした。 舞台は福岡・博多。地元で活動する、4人組グループのメンバー「チューリ」こと千優里が主人公です。 20歳でステージに立った千優里。15000人を収容する「マリンメッセ福岡」でのパフォーマンスを目標に、4年間、小さなライブハウスで懸命に舞い踊っています。 現実は甘くありません。ライブ後に自撮り写真をツイートしても、ついた「いいね」は100足らず。くすぶるグループに見切りをつけ、何人もの同期生が「卒業」していきました。それでも千優里は、コールセンターでのアルバイトして活動費をため、日々筋トレに取り組みます。 そんな姿について、ファンたちはレストランで語り合っていました。「よく心折れないよな」「推しが頑張ってるから、俺も頑張ろうって思える」。全員が千優里を加入当時から応援し、真面目な正確についても知っています。そして彼女を支え続けようと、決意を新たにするのです。

プロデューサーに電話で伝えた言葉

しかし千優里の境遇は、どんどん厳しくなっていきました。舞台上での動きを学ぼうと、若手グループのライブを見に行くと、観客から「あいつ見飽きた」と陰口をたたかれる。メンバーに自主練習を提案しても、「オフの時くらいのんびりしたい」と断られてしまう……。 「なんでアイドルしてるの?」「私は本気でマリンメッセに行くつもりだよ」。あるとき、千優里はメンバーに迫りました。ところが「現実見なよ」と、苦笑しながらたしなめられ、強いショックを受けます。いつの間にか、埋めがたい意識差が生まれていたのです。 帰り道、スマートフォンの画面上に流れてきた、同級生の結婚写真。見た途端、頑張っても報われない現状への思いが、千優里の中であふれます。JR博多駅前に着いたとき、幸せそうに過ごすカップルや学生たちに囲まれながら、プロデューサーに電話でこう伝えました。 「すみません… 限界です……」

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