【オーストラリア】トヨタと富士フイルム、豪の働きたい職場上位に
英国拠点で就職やキャリア形成を支援するデジタルプラットフォーム、ワークLがこのほど公表した「オーストラリアの働きたい職場リスト2024年版」で、トヨタ自動車や富士フイルムが上位に入ったことが分かった。 従業員250人以上の大手の上位9社にトヨタが、製薬CSLや物流キューブなどと並び入った。富士フイルムは、50~249人の中堅企業の10社に入った。 トヨタ・オーストラリアのジョン・パパス副社長は、NNAオーストラリアの取材に対し、「最終的には社会に貢献しお客さまに喜んでもらうため、社員のエンパワーメントとエンゲージメントの向上を目指しており、非常に光栄だ」と述べた。ワークライフバランス向上のための柔軟な勤務体制や、部門間や家族とのつながりも重視した情報共有、年次社員調査を受けた改善策の導入などさまざまな取り組みが評価されたとした。同社は2017年の国内工場閉鎖後、第2のトヨタの軸として「人中心の経営」を掲げてきた。 富士フイルム・オーストラリアは、「勤続年数の平均は9年で、従業員の満足度は19年の73%から92%に向上した。『改善』の価値観を社内で掲げており、多様性促進が総括的な革新につながると考えている」としている。 ワークLは、◇努力の評価・報酬◇情報の共有◇エンパワーメント◇ウェルビーイング◇仕事への誇り◇満足度――の6項目で評価した。全項目のスコアが高水準で総合スコアが70%以上だった企業が各上位企業として選ばれた。