折田氏が運営のメディア名が「地元誌と酷似」でトラブル勃発、被害受けた編集長が激白「もう関わりたくない」
■折田氏が『月刊神戸っ子 KOBECCO』に出演の過去
実は折田氏と『月刊神戸っ子 KOBECCO』は過去に関わりがあった。同誌2019年5月号の「私のKOBE・SHUKUGAWA散歩」特集に折田氏が登場し、夙川(しゅくがわ)河川敷緑地(通称「夙川公園」)の思い出を語るインタビュー記事が掲載されているのだ。 インフルエンサー・モデルとしても活躍する折田氏は、同誌にて桜が満開のなか、被写体となったショットも披露。夙川公園の魅力や、近隣にあるおすすめのケーキ店やベーカリーを紹介していた。 ただし、関わったのはこの一度だけだという。高橋編集長は「それ以外の編集作業、記事執筆などには一切関与していない」と断言する。 「折田さんが自ら“雑誌『月刊神戸っ子 KOBECCO』を立ち上げた”と言っているわけではないと思います。ただ、やはり表記がややこしいので、おそらく一般の方々が混同して、間違った情報が出回っているのだと思います。どういった経緯でそうなっているのか、折田さんとは直接話していませんが……もう関わりたくありませんね」(高橋編集長) 世間が混乱する2つのメディアの“類似問題”だが、余波は商標登録まわりでも起きていた。Xを賑わせているのは、merchu側が『Kobecco』で商標登録を取っていることについてだ。 実際に特許庁「特許情報プラットフォーム」で検索してみると、大文字表記の『KOBECCO』は2006年に神戸市で創業し、現在は西宮市に本社を置く伊藤ハムが登録。また『Kobecco』については、たしかにmerchu名義で『●Kobecco』が2024年に登録されている(編集部注:●部分は“セクション”を指す記号「§」がつく)。 もちろん、商標登録は基本的に“早いもの勝ち”である。ただし全国紙社会部記者は、「今回のケースで不穏なのは、『●Kobecco』が一度特許庁から“拒絶”されている点」だと指摘する。 「伊藤ハムは牛肉を使用した具材をパンで包んだ商品『神戸っ子』シリーズを展開しているので、特許を取得したのでしょう。他方、『Kobecco』の審査記録を見てみると、2023年に申請した際、“同一又は類似”の登録があるとして、特許庁から一旦『拒絶』されていることがわかります」(前同)