【香港マイル】池江師 香港親子制覇へソウルラッシュに夢託す「こんなに軽い馬場は初めて」日本馬有利
「香港マイル・香港G1」(8日、シャティン) マイルCS覇者ソウルラッシュで香港マイルに臨む池江泰寿調教師(55)=栗東=が海外G1初制覇に意欲を燃やした。6日朝には父で元JRA調教師の泰郎氏(83)も現地に駆けつけ、決戦前の陣営の士気を高めた。父のもとで調教助手を務めていた01年にはステイゴールドで香港ヴァーズを制した思い出の地。海外G1“親子制覇”を成し遂げる。 ソウルラッシュを送り出す池江師は「01年に助手として初めて香港に来たね。そこから10回くらい来ているんじゃないかな」と振り返るように海外でのレース経験が豊富なトレーナーだ。馬場の感触を確かめると、「香港に来た中でこんなに軽い馬場は初めて。日本の馬に有利なのは間違いない」と自信を示した。 父で、元JRA調教師の池江泰郎氏も6日朝、シャティン競馬場に姿を見せた。父の厩舎で調教助手を務めていた際、ステイゴールドとともに01年の香港ヴァーズを制した。引退を控えていた同馬の香港遠征には、池江師の進言もあったという。「種牡馬になる時にG1未勝利か、勝っているかでは全く違う。勝たせてあげたかった」と当時を振り返る。 その思いは通じ、有終の美を飾ったステイゴールド。「気性が激し過ぎるこの馬にとって、馬が少なくて、放牧に近い環境の海外はリラックス効果があったんじゃないかな」と分析する。そして「ソウルラッシュも難しいところがあるし、合っていそう」と期待を寄せた。 JRA・G1・23勝を誇るトレーナーも、海外G1は未勝利。初制覇をソウルラッシュに託す。6日は角馬場で乗り運動を1時間こなすと、その後はゲート練習まで行った。「日本にいる時と変わらない、いい状態。昨年よりも瞬発力が進化しているし、前走くらいの末脚を使えれば」と指揮官。本格化を迎えた今、海外の壁も乗り越えられる。