ホンダの2024年4~6月期決算、営業利益がすべての四半期で過去最高 通期予想は据え置き
ホンダが7日発表した2024年4~6月期の営業利益(国際会計基準)は、前年同期比22.9%増の4847億円となり、すべての四半期を通じて過去最高を更新した。売上収益は4~6月期として過去最高だった。北米での販売費など経費は増加したものの、四輪車の値上げ効果や二輪車の販売拡大、円安効果などで増収増益となった。為替の先行きなどが不透明なため、通期業績予想は税引き前利益を除くすべての項目で据え置いたが、四輪車の販売計画は、中国の不振で390万台(前回予想は412万台)へと下方修正した。 4~6月期の四輪車の販売台数は、前年同期比3.6%減の86万9千台だった。北米はハイブリッド車(HV)が好調で販売を伸ばしたほか、日本や欧州も増加したが、中国の販売が大幅に減少した。 ただ、連結売上台数は増えたほか、売価アップや商品ミックスの改善などで売上収益や営業利益は増加した。期中のドル円の平均レートが156円と前期比で19円の円安になったことなどによる「為替影響」も475億円の営業増益要因となった。主要事業別の営業利益は、四輪車が同25.9%増の2228億円、二輪車が同23.8%増の1776億円。営業利益率はそれぞれ6.4%、18.9%だった。