アルバイトを始めようとしたら「パート扱いになります」と言われた50代です。アルバイトとパートは違う意味なのでしょうか?
「アルバイト」と「パート」の違いをご存じでしょうか。アルバイトとパートの法的な定義などを解説します。また、雇用形態の違いや50代から働き始める際に注意すべき点をご紹介します。さらに、働き方を見つけるためのヒントも提供しますので、ぜひ参考にしてみてください。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
アルバイトとパートの法的な定義は?
「アルバイト」と「パート」は法律上での定義は同じです。「アルバイト」や「パートタイマー」など名称や呼び方が違う場合でも、「1週間の所定労働時間が、同じ事業所に雇用されている正社員と比べて短い労働者」はすべて「パートタイム労働者」として扱われます。 アルバイトは、学生が授業料や生活費を稼ぐために仕事をすることを「アルバイト」と呼んでいたのが始まりのようです。一方、パートはフルタイムの対義語であり、空いた時間に働くことを指した「part-time(短時間労働)」が使われるようになりました。 アルバイトとパートは法的には同義ですが、企業が独自で使い分けをしていることもあります。
アルバイト・パートと正社員の違い
アルバイト・パートは同じ意味ですが、正社員と大きく違うのが労働時間です。正社員はフルタイム(労働基準法により1日8時間・週40時間など)ですが、アルバイト・パートはシフト勤務など正社員より労働時間が短い場合がほとんどです。 また、正社員は無期雇用ですが、アルバイト・パートは有期雇用のケースもあります。このような違いはありますが「同一労働同一賃金」の導入により、正社員とアルバイト・パートの間で不合理な待遇差の解消が目指されるなど、給料や待遇面での不平等が是正されてきました。 ただし、アルバイト・パートで働くメリットもあります。アルバイト・パートで働くメリットの一つが「時間の融通が利く」という点です。働く曜日や時間の調整ができるため、家庭の事情など都合に合わせて働くことができます。 また、未経験やブランクがある場合でも、採用される可能性が正社員採用よりは高く、働き始めるハードルも低いことから、都合のいい曜日や時間に働きたい方はあえてアルバイトやパートで働く選択肢もあります。