脱炭素化へ太陽光発電 シグマ光機、増築工場棟が開所式
光学機器メーカーのシグマ光機(埼玉県日高市)は19日、志賀町若葉台の能登工場で、能登半島地震で稼働を延期していた増築工場棟の開所式を行った。増設に合わせ、既存棟屋根に太陽光発電設備を導入。初期費用ゼロで太陽光パネルを取り付ける北陸電力グループの「第三者所有(PPA)」として稼働し、工場の脱炭素化を推進する。 増築工場棟は延べ床面積1463・3平方メートルで、総投資額は約4億7千万円。従来からの光学基本機器に加え、新たにミラーや対物レンズなどのモジュール製品などを生産する。昨年12月に完成し、4月に稼働予定だったが、地震で既存棟を含めた天井や床などに被害が出たため、修繕を行って10月に操業を始めた。 太陽光発電設備は、工場内に発電設備を置くオンサイト型のPPAとなる。975枚のパネルを設置し、工場で使用する電力の約25%を再生可能エネルギーで賄う。 開所式では、針原三徳工場長が「地域の発展に向け、地域貢献と雇用創出に取り組んでいきたい」とあいさつ。稲岡健太郎町長らが祝辞を述べた。