【J3プレビュー】J3首位の大宮は優勝&昇格の”ダブル”を成し遂げられるか。ホームで熾烈なプレーオフ争い中の6位福島と対決 | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは10月11日から13日にかけて第32節が開催。今節の見どころを紹介する。 ●サウジアラビア×日本|ハイライト
昇格チームが決まる可能性のあった前節は、首位の大宮アルディージャが奈良クラブとスコアレスドローに終わったことでJ2昇格は決まらず、カターレ富山とFC今治による”2位・3位対決”もスコアレスドローという結果に終わり、昇格争いは現状維持となった。 ただ今節の結果次第で、現状首位の大宮がJ3リーグ優勝とJ2昇格の”ダブル”が決まる。大宮は、3位富山との差が残り7試合で「19」。今節、富山が敗れるか、大宮が勝利する、もしくは大宮が引き分けて、富山が引き分け以下の場合に昇格が決定する。また、大宮が勝利し、2位の今治が敗れた時にはJ3優勝も決まることになる。首位の大宮がリーグ制覇とJ2復帰のダブルを懸けて臨む週末になる。 そんな大宮は13日、ホームにプレーオフ圏内を争う6位の福島ユナイテッドFCと対戦する。 昇格に王手をかけている大宮は、前節はスコアレスドローと勝ち切れなかったが、リーグ戦では11戦無敗と好調をキープ。今節は勝てば、自力で昇格を決められる状況なだけに、ホームでしっかりと勝って、気持ちよく歓喜の瞬間を迎えられるか。前節は4試合ぶりに無得点に終わっただけに、攻撃陣には期待がかかる。ここまでチームトップの9得点をマークする杉本健勇を中心に、夏に加入したオリオラ・サンデーやファビアン・ゴンザレスといった新助っ人も戦力を上積みして、ここまでリーグ最多の57得点をマークしてきた破壊力がある。昇格がかかる一戦で、大宮らしく、勝ち切るためにも攻撃陣の活躍に期待したい。 対する福島は前節、FC岐阜との激しい撃ち合いを制して3試合ぶりに白星。プレーオフ圏内の6位へと返り咲いた。福島としても大混戦のプレーオフ圏内を死守するためにも勝ち点が欲しい状況だ。ここ数試合、前々節に4失点、前節は3失点と失点は増えているものの、攻撃的なスタイルを掲げている中で、前節は3試合ぶりの複数得点となる4ゴールを奪えたことはポジティブな要素だ。特に樋口寛規が前節は4月以来となる2ゴールをマークし、結果を残すことができただけに、今節の活躍が期待される注目選手となる。 優勝の命運を握っている2位今治と3位富山は12日に大宮よりもひと足先に試合を行う。今治は12時55分よりホームにY.S.C.C.横浜と、富山は、16時よりテゲバジャーロ宮崎と敵地で対戦する。 今治は前節、富山との直接対決をスコアレスドローで終え、その差をさらに広げることはできなかったものの、勝ち点「3」差のキープに成功。ここから残り7試合で自動昇格圏を守り続けられるかの戦いだ。また前節は、2試合欠場が続いていたMF横山夢樹が先発に復帰。ゴールこそ奪えなかったものの、打開力のあるアタッカーが先発に帰ってきたことはチームとしても大きい。今節を勝ち切って、優勝の望みを繋ぎ止めた上で、次節の大宮との直接対決に臨むことができるか。前節、10試合ぶりの白星を手にし、長いトンネルから抜け出したYS横浜からホームで勝ち点3を掴み取りたいところだ。 一方の富山は、今治との直接対決を勝ち切れず、自動昇格圏浮上とはならなかったものの、リーグ戦では7試合無敗をキープしており、安定した戦いぶりを見せている。昇格争いで追う立場としては、やはり欲しいのは勝ち点3。ここからはいかに勝ち星を積み重ねていけるかの勝負となる。大宮に次ぐリーグ2位の失点の少なさが富山の特長でもあるだけに、いかに硬いゲーム展開に持ち込めるかが問われる。順位こそ17位と下位に沈んでいるものの、7試合無敗と好調をキープし、巻き返しを図っている宮崎との”好調同士”の一戦で勝ち切れるかが問われることになる。 その他、プレーオフ争いをリードしている4位のギラヴァンツ北九州は12日にヴァンラーレ八戸と、5位のアスルクラロ沼津は13日にカマタマーレ讃岐とそれぞれホームで対決することになる。