Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

活況か沈滞か コロナ収束で「レジャー施設」の今後はどうなる?

配信

アーバン ライフ メトロ

少しずつ回復する日常

 社会が深刻な危機に際したとき、生活者は行動変容を余儀なくされ、社会構造が大きく変化します。まさに、現在の新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の状況がそうだと言えるでしょう。 【調査結果】ミレニアル世代の7割以上が「すぐにでも旅行をしたい」と意欲的! 人気エリアはどこ?  この社会構造の変化は、レジャーやエンターテインメントなど時間消費業態にも大きな影響を与えています。いまだ感染拡大の危機は過ぎ去っていませんが、緊急事態宣言が解除されて少しずつですが日常が回復しつつあり、これを機にアフターコロナの新たな社会構造の分析が活発化しています。  過去にも、さまざまな危機による社会構造の変化が見られました。近年の大きな社会的危機としては、2011年の東日本大震災が挙げられるでしょう。これをきっかけとして現在の社会の流れが形作られた点が多々あります。

体験型レジャーの台頭

 例えば、SNSによる人と人のつながりです。  ボランティアや消費により社会問題にコミットする、「エシカル消費」も拡大しました。その延長線上で、所属する企業の意思で社会に関わるのではなく、個人や新しい組織で自分の意思や志向をダイレクトに社会に発信していく人が増えてきています。  レジャー分野においては、SNSの普及を背景にソーシャルゲームやスマホアプリなどネットをベースにしたレジャー、消費者が主導するサブカルチャー、さらにリアル脱出ゲーム・リアル謎解きゲームなど、新しい組織の新しい発想から生まれた体験型レジャーが台頭するようになります。  既存レジャー施設においてはそのようなレジャーに市場を奪われ、若者の需要をつかめない時期が続きました。また原発事故により食の安全や農業に対する関心が高まり、ファームパークや体験農園など農業関連施設の需要が高まりました。

旅行代理店は誘客キャンペーンを実施

 アフターコロナにはどのような社会構造が予測され、レジャー・エンターテインメントなど時間消費業態はどう変化するでしょうか。  まず短期的には、外出を伴うレジャー施設や観光施設は外出自粛の反動で人手が増えると考えられます。  現在は、まだ感染予防の観点から率先して利用者を呼び込むことはできませんが、本格的なコロナ収束後は、国や自治体も旅行代金の一部を負担するなど観光振興に多額の予算を投入予定で、さらに旅行代理店やJRなどの大手交通事業者も大々的な誘客キャンペーンを実施することが予想されます。  レジャー施設や観光地もそれに連動し、お得感のあるキャンペーンを実施するでしょう。消費者にとってはレジャーに狙い目の時期と言え、やはり今は外出を自粛して予算を温存しておくことが懸命です。  インバウンド(訪日外国人)の回復はある程度時間がかかりますが、2021年、予定通りにオリンピックが開催されれば、レジャー・観光産業にとって大きな特需となることは間違いありません。  しかし、今回の件で経済的打撃を受けた家庭も多く、国内需要の盛り上がりは長続きするとは限りません。中長期的には新たなニーズをつかむための経営戦略が求められます。

【関連記事】