厚切りジェイソン「“なんとなく合わない”で転職する人は一生合わないよ!」ではどうすれば?
【旭化成→GEヘルスケア→米ベンチャー】大学に通いなおし、最強キャリアの礎を築いた
ジェイソンさん: そして帰国して、GEヘルスケアという大企業に就職。3年間エンジニアをやりました。 そのころは日本語の勉強をして日本語検定1級を取得したり、コンピューターサイエンスを極めるために大学に通い直したりしてましたね。 サノ: え? 仕事をしながら大学に? ジェイソンさん: そうだよ。会社で仕事して、お昼休憩の60分間で、90分ある大学の授業動画を見て、仕事終わったら宿題やって、キャンパス通って授業受けて… っていうのを3年間続けたんですよ。21~24歳くらいかな。 サノ: でも60分のお昼休みじゃ、90分の動画を見られなくないですか…? ジェイソンさん: そんなの、1.5倍速で見るに決まってるじゃん!!!!! すごく大変でしたけど、その結果、英語が話せて、日本語検定1級を持っていて、世界屈指の大学院(イリノイ大学)からコンピューターサイエンスの修士号ももらってる…という状態になれた。 それでシカゴのベンチャーBigmachinesに転職したとき、24歳でも日本法人の社長を任せてもらえたんですよね。 そのときはもう、「君みたいな人が世界のどこかからくるのを、ずっと待ってたぞ!」みたいな感じ。年収とかも交渉しやすかったですね。 サノ: 24歳で社長かあ… Googleでの挫折から、見事すぎる大逆転だ。 ジェイソンさん: だから、僕のキャリアの哲学は、「“代わりのきかない人”になるために頑張る」。以上です。 僕はその考え方で動いてるから、一度も転職に失敗してません。
【米ベンチャー→テラスカイ】「出世したい」「金が欲しい」…20代で社長まで出世して気づいたこと
サノ: あの、「キャリ凸」には外せない質問がありまして… インターンに落ちてから、それぞれの転職で年収はどれくらい上がったんでしょうか? ジェイソンさん: え? えー…これはどうしましょうかねえ。 サノ: (どうだ、教えてくれるか…!?) ジェイソンさん: 年収ね…まあ今はお金に困ってはいませんよ。 サノ: では聞き方を変えます。 少しでも年収を上げたい若者は多いと思うんですが、「転職で年収を上げるコツ」ってありますか? ジェイソンさん: …年収にこだわらないことじゃない? 20代のころは、給料はどうでもいいんですよ。 僕も20代前半までは、「お金が欲しい」「権力が欲しい」という欲望だけで動いてました。 でも、いざ社長になってお金と名誉を手にしたら想像してたような満足感はなくて、「あれ、こんなものなの?」。 むしろ、このままじゃ毎日同じことの繰り返しでゾンビみたいになっちゃうと思いました。 サノ: すごい境地だけど…そういうものなんですね。 ジェイソンさん: それで僕は、日本のITベンチャー企業・テラスカイに転職したんです。 「将来どう生きていたいか」を改めて考えたとき、僕は常に新しいを挑戦して、成長していたかった。 だから、知名度は低いけど、「アメリカや日本以外の国で事業を成功させる」という、今まで挑戦したことのないミッションをもらえるテラスカイを選びました。 転職はあくまでも、「将来なりたい姿」にたどり着くための手段であるべきです。 会社ってじつは、「現金以外の付加価値」がたくさんある場所なんですよね。そこでしか得られないスキルとか、いつでも相談に乗ってもらえる環境とか。 20代の今、「いくらかの年収アップ」と「現金以外の付加価値」、どっちが“将来なりたい姿”への投資になるのかは、きちんと考えたほうがいい。