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今季のインフルエンザはどうなる? 新型コロナとのダブル流行はあるのか〈週刊朝日〉

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 今回、取材した多くの専門家がこうした見解を述べている。もちろん、これはあくまでも推測の域を出ていないが、根拠がないわけではない。  まず、『パンデミックを生き抜く』などの著書がある東京医科大学病院渡航者医療センターの濱田篤郎・同大教授の話。ダブル流行が起こりにくい理由として、WHO(世界保健機関)が報告しているインフルエンザの世界的な感染状況を挙げる。 「南半球のインフルエンザの陽性者数は、今年の19週目から大幅に減少しています。通常、インフルエンザは7~9月にかけて南半球で流行し、そのウイルスが11~12月ごろに北半球に渡り、流行をもたらします。南半球で大規模流行がないということは、北半球でも流行しない可能性がある」  グローバルヘルスケアクリニック院長の水野泰孝医師も同様の見解だ。加えて、次のような理由もあると話す。 「この半年間、日本も含め世界のさまざまな国で渡航が禁止されていました。このため、インフルエンザウイルスがそれほど持ち込まれなかった可能性があります」  ただし、コロナ禍で診療所が発熱患者を診る機会が減り、インフルエンザの検査をしなくなったため、感染状況がつかめていないという状況もあるという。  インフルエンザは流行しないかもしれないという予兆は、今年1、2月にすでにあった。2019~20年シーズンは、例年に比べて感染者数が大きく減り、最終的には700万人の小流行に終わった(18~19年は1200万人、17~18年は1500万人)。  流行が小規模にとどまったのは、国民の感染対策の徹底も大きい。 「新型コロナもインフルエンザも、呼吸器感染症です。マスクや手洗いといった新型コロナの感染対策が、インフルエンザ予防にも効果的に働いたと考えられる」(水野医師)  そして今回の取材で明らかになったのが、“干渉説”だ。新型コロナ対策について厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は、「新型コロナの出現が、インフルエンザの流行に何らかの原因で、干渉したとの説も考えられている」と提言している。

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