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【プレイバック】シュート本数は23対3 前橋育英、相手の堅守に苦しみながらもV

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高校サッカードットコム

間も無く令和2年度シーズンが開幕。新シーズンに先駆けて、過去の熱戦をプレイバック。 【フォトギャラリー】前橋育英 vs 健大高崎 【2019.11.24 第98回全国高校サッカー選手権群馬予選 決勝T決勝 前橋育英 vs 健大高崎】  シュート本数は23対3。前橋育英が圧倒的に押し込んだ。しかし、奪ったゴールは僅かに1。相手の堅守に苦しみながらも、6年連続の選手権出場を決めた。  11月24日に高校サッカー選手権群馬県予選決勝が行われ、2年前の全国王者・前橋育英が健大高崎と対戦した。  試合は序盤から前橋育英のペース。CB松岡迅、主将のMF渡邉綾平、FW久林隆祐が大学入試の影響で欠場したが、それを感じさせない攻撃で相手を押し込んでいく。  ボランチの櫻井辰徳が長短織り交ぜたパスで攻撃を組み立て、最前線の中村草太、熊倉弘達、サイドハーフの山岸楓樹、倉俣健が良い距離感で絡んだ。しかし、1点が遠い。相手GK倉石大夢に好セーブを連発されると、18分に巡ってきたビックチャンスで山岸がシュートを放つも、ゴールライン上で廣嶋麟輝にクリアされてしまう。強固な守備ブロックをこじ開けられず、前半はスコアレスで折り返した。  迎えた後半。前橋育英は前半以上の圧力で攻撃に出るも、最後の精度を欠いて決め切れない。その中で、もどかしい雰囲気を払拭したのは熊倉だ。65分、中村が相手の背後を取ると、ドリブルで持ち込んで右足を振り抜く。GK倉石に弾かれたものの、熊倉がこぼれ球に反応して値千金の一撃を決めた。  リードを奪った前橋育英。終盤は相手のロングスローなどから攻め込まれる場面もあったが、CB相原大輝を中心に跳ね返して得点を与えない。最後までリードを守り切った“上州のタイガー軍団”が出場権を手に入れた。  試合を振り返れば、最少得点での勝利。肝を冷やすゲームだったのは間違いない。だが、チームに焦りはなかった。山田耕介監督はハーフタイムにこんな言葉を掛けたという。 「前半の決定機を外したけど、そこは気にしなくていい。10分で1点は決められるし、シュートを外しても、外しても、攻撃を続けていこう」  そこはこの道40年の名将だ。選手たちに的確な声を掛け、我を忘れないように諭した。 「あれだけ攻めても点が入らなくて、相手のGKも当たっていた。自分も慌てていなかったし、攻め続けても、自滅だけはしないように心掛けていた」(櫻井)  実際、選手たちもそこまで慌てていなかった。だが、この言葉でより冷静になったのは間違いない。  主力選手を欠きながらも、示した勝負強さ。本大会では強豪揃いのブロックに入った。勝ち上がれば、3回戦で青森山田と顔を合わせる。夏のインターハイ2回戦では主導権を握りながらも0-2で惜敗。結晶のように粘り強く戦えれば、リベンジは可能だろう。2度目の選手権制覇へ。その目標を果たすべく、チームはさらなる成長を誓う。

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