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台風避難民の心にも〝明かり〟 発電機、投光器を提供 大震災体験教訓に備品常備 鹿児島市の写真家

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南日本新聞

 鹿児島市西田2丁目の写真家松木大作さん(34)は2011年の東日本大震災で避難した体験を教訓に、数多くの防災用品を常備している。今月の台風10号で避難所が停電した際は発電機と投光機を提供。身を寄せた住民の不便を和らげた。「避難時の過ごしやすさは装備の差で違ってくる」と備えの大切さを訴えている。 【写真】発電機などを積んだ車の前で、避難時に持ち出すリュックの中身を広げる松木大作さん=鹿児島市

 阿久根市出身の松木さんは震災当時、自治医科大学(栃木県)の大学院生。同県は最大で震度6強を観測し、松木さんも自宅が被災した。安全な避難所を探したが、いずれも過密状態だった上、停電や断水が起きていた。この体験をきっかけに、避難時の機材や防災グッズをそろえ始めた。  鹿児島に帰郷後、マイカーのワンボックスカーの屋根にソーラーパネルを設置。車内で電化製品を使える仕様にした。6月には国の特別定額給付金10万円を元手に、最新型の発電機に買い換えた。  9月6日の台風10号では、鹿児島市城山2丁目の草牟田小学校体育館に車で避難。計21人が身を寄せる中、体育館は午後9時前に停電し、復旧しなかった。松木さんは発電機と投光機を車に積んでおり、共用の扇風機を回したり、足元を照らしたりするのに活用した。高齢者や親子連れに感謝されたという。  「気象庁が大きな被害の恐れを警告していたので、長期避難に備えて機材を積んでいた。ほかの避難者の役に立って良かった」と松木さん。避難所が快適とは限らないとして、「非常用の持ち出し袋などは準備したほうがいい」とアドバイスする。

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