シェルとエクイノール、英国の北海事業を統合へ
Louise Rasmussen [コペンハーゲン/ロンドン/オスロ 5日 ロイター] - 英石油大手シェルとノルウェーの同業エクイノールは5日、英国の北海事業を統合すると発表した。同海域で最大手の石油・ガス会社となる見通しだ。 両社が折半出資する合弁会社はスコットランドのアバディーンに本社を置き、資源と支出を共同管理するとともに、収益向上のためにコストを削減する。 エクイノールのアンデルス・オペダル最高経営責任者(CEO)はリンクトインへの投稿で「英国の北海油田は成熟しつつあり、生産量は自然と減少している」と指摘。「両社の資産と専門技術を統合することで、この重要な英国の資源を経済的に復活させ続けることができる」と説明した。 エクイノールの国際石油・ガス生産部門責任者、フィリップ・マチュー氏はロイターに合弁会社の生産量について、2025年には石油換算で日量14万バレル強、向こう5年間で20万―22万バレルに増えるとの見通しを示した。 英国の北海における生産量首位は現在、ハーバー・エナジーで、6月末時点の生産量は石油換算で日量14万9000バレル。 統合手続きは来年末までに完了すると予想されている。 シェルの幹部は、合弁会社が新規株式公開(IPO)を実施する予定はないと説明した。