先生が感じている危機感…学校再開後は子どもたちの学力差がうまれる?!
学校再開後の家庭での自学自習や学習量は、例年以上に子どもたちの学力に大きな影響を与えることになりそうだ……。そう感じている先生が多いようです。 ベネッセは、9月下旬に全国の小学校から高校の教師の方を対象に休校期間後の授業進度や生徒の学習の様子についてのアンケート調査を行いました。 そのアンケート調査の結果に基づいてご紹介します。
数学も英語もつまずきは増加傾向にある
ベネッセのアンケートの対象は、中学・高校ともに数学と英語の先生です。 アンケートでは「理解が浅くなってきている」「学び残しができている」と感じているとの回答はそれぞれ4割近くになりました。 数学も英語も積み上げ式の教科です。今年のつまずきが成績の悪化や苦手として表出するのが来年以降になる可能性もあり、先生の危機感が垣間見える結果になったといえるでしょう。
生徒からの質問数の増減はあまりない
生徒の理解度は浅くなってきていると感じるものの、例年よりも教師は忙しくなっているとの回答は6割を超え、生徒のサポートができていないと感じているとの回答も約4割ありました。 このような現状では、生徒自身が学習の理解度の低い部分を発見し、先生に質問して解決することが重要になってきます。しかし、生徒からの質問数が例年よりも増えているかというとそうでもないようです。 先生への質問は、自分がわからない部分や苦手なところを把握していないとできません。 授業スピードが例年よりも速いことから、予習・復習を行っており先生に頼るべきポイントがわかっている生徒と、授業のみの履修で自分がつまずいているポイントに気付いていない生徒の二極化が進んでいる可能性が考えられます。
先生は自学自習力の差が学力差につながると感じている
先程の「児童・生徒の状況の教師認識」のなかで、約6割の先生が「例年以上に、自学自習力の差が学力の差につながると感じる」と回答していました。 また、約4割の先生が模試や実力テストの実施や振り返り」に関して「とても不足している」「まあ不足している」と感じています。 模試や実力テストは、自分の実力を測り、今後の学習に活かすためのものです。学校でのこういった取り組みが不足しつつある以上、今までより計画的な自学自習習慣をつけることが大切になってきているといえるでしょう。 まずは、自分がどこかでつまずいていないかの確認をするところから取り組むことをおすすめします。問題集を買ってもいいですが、市販の診断テストなどを利用して5教科まとめてやってしまうと診断結果も出るので楽ですよ。 つまずきが明らかになったら、それぞれの科目に合わせて対策を練りましょう。