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今日からできる、眠りの質を高める6つの方法。

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VOGUE JAPAN

不眠時の脳のメカニズム。

蓄積されたストレスや不安が睡眠の妨げになるのと同様に、睡眠不足になると、同じストレスや不安への対処が難しくなり悪循環を引き起こす。睡眠が足りないと、私たちの脳はどのようにストレスに対処するのだろうか? 世界的ベストセラーとなった『睡眠こそ最強の解決策である』の著者マシュー・ウォーカーは、こう指摘する。 「脳の前側領域である前頭前皮質は脳の中で最高司令官としての役割を担い、高度な実行機能的判断を行います。しかし、睡眠不足になるとこの前頭前皮質はシャットダウンされるか、少なくともかなりの機能が損なわれます。前頭前皮質は感情と不安のアクセルペダルに対するブレーキの役割を果たすことから、脳の感情中枢は制御されない状態になり、活動を活発化させるのです。睡眠不足の時にいろいろな思いが頭の中を駆け巡ったり、感情的になったり、ストレスに対処できなくなったりするのはそのためです」 だとしても、落ち込む必要はない。ここからは、より良い睡眠を得られる6つのヒントを紹介していこう。

1. 無理に眠ろうとしない。

「寝つきが良い人は、意識して眠ろうとはしていません。睡眠とは彼らにとって自然に訪れるものだからです。一方、不眠症に悩んでいる人は、眠ろうとして多くの時間とエネルギーを費やし、結果的にさらに眠れなくなっているのです」 セルシック博士はこう指摘する。皮肉なことに、眠ろうとしない方が、不眠症患者にはより効果的だというのだ。博士のクリニックでは、認知行動プログラムの一環としてベッドに入って15分経っても神経の高ぶりを感じる場合は、別の部屋に移動してリラックスできる椅子などに座り、やや退屈に感じるものを読んだり聴いたりして眠気を感じるまで待ってからベッドに戻る、という療法を取り入れている。それでもさらに15分経っても眠れなければ、再度起き上がる……というのを繰り返すのだ。やや辛い方法だが、効果はあるという。 2. 平日・休日にかかわらず同じ時刻に起床する。 週末に寝だめをすることは、長期的に考えて良いことではない。セルシック博士は、タンクを眠気で満たすというたとえを用いて説明する。 「日中に起きている時間が長ければ長いほど、眠気のタンクは満たされ、就寝時までには満タンになります。そのため、すぐに眠りにつけるのです。例えば朝7時に起床した場合は、夜11時頃には睡眠欲が十分に高まります。しかし、翌朝10時に起床した場合、タンクは翌日の夜2時にしか満タンになりません。その結果、非常に不安定で断片的な睡眠に陥ってしまうのです」 これを解消するために、博士は毎日同じ時刻に起床し、日光を浴びることを推奨する。そうすることで、体内時計を合わせることができるからだ。また、週末に遅くまで寝ていると遅い時間帯に日光を浴びることになり、時差ボケ状態を引き起こすという。日曜日の夜は、翌日の仕事への不安から不眠になると思われがちだが、実際には、いつもより遅く寝ているのが原因かもしれない。

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