ボクシングの元東洋太平洋王者・京太郎がK-1復帰。「10年後の子供たちの選択肢が広がれば」【K-1】
来年1月24日の開催が発表された「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4~」(東京・代々木第一体育館)でボクシングの元WBOアジア太平洋ヘビー級王者の藤本京太郎がK-1に復帰することが11月17日、発表された。 藤本は2006年5月にJ-NETWORKでプロデビュー。2007年に旧体制のK-1に参戦し、貴重なヘビー級戦士として活躍。2009年に行われた「第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメント」で優勝し、日本人初の重量級の世界王者となった。 2011年にプロボクシングに転向し、2013年に日本ヘビー級王座を獲得。2017年にはOPBF東洋太平洋ヘビー級、WBOアジア太平洋ヘビー級の2冠を獲得した。 藤本については所属の角海老宝石ジムが13日に12日付で日本ボクシングコミッションにライセンスを返上したことを発表。新型コロナ禍で海外遠征や外国人選手の招へいが難しいことから「一度ライセンスを返上とし、再び総合格闘技(K-1など)へ挑戦する事となりました」としていた。
藤本はこの日行われた会見に登場。「京太郎」のリングネームでK-1に参戦することが発表された。 京太郎は「僕はK-1からスタートし、その後にプロレスを1試合やり、ボクシングをやり、そしてまた最後にK-1ということになりました。K-1には遊びに来たと思っているが、遊びも真剣に取り組まないと何事も成功しない。僕ももういい年なので、最後、いい感じで、格闘技を終わらせることができればと思う」と独特の言い回しで挨拶。そして「僕はNGはないのでなんでも聞いてください。K-1の未払いとか」と旧K-1でのファイトマネーの未払い問題に触れるなどいきなりざわつく発言が飛び出した。 今回のK-1復帰については「強くなりたいと思ったことは一切ないし、格闘技が好きだと思ったことは一度もない。本当に嫌いで、格闘技は僕からしたら、頭にも良くないし早くやめるべきだと思っていた。僕はコンプレックスも多くて、家庭も複雑だったし自分をマイナスにとらえる人間」などと自らのキャラクターを語ったうえで「人に必要とされることがありがたいと思う中で、K-1をやめる時にも格闘技をやめようと思っている時にボクシングの話をいただき、その中でボクシングで夢が達成できた。その中で今回、K-1のお話をいただいた。早くやめたいとずっと思っていて、その中で34歳で格闘技を続けているということは必要とされているんだなということで、ありがとうございます」とオファーがあったことに感謝の言葉。