東宝のアニメレーベルが神戸の謎多き古墳を描くアニメMVを製作!楽曲はHOWL BE QUIETが担当
「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」を生み出したTOHO animation。このたび同レーベルが手がける新プロジェクト「『ワンダリズム きみを呼ぶ声』 ~神戸・五色塚古墳アニメ MV プロジェクト~」の情報が解禁。しのがアニメーションの原案・コンセプトデザインを、HOWL BE QUIETが楽曲を担当することが明らかとなった。 ”地方から生まれる物語”を紡ぐプロジェクトで、第一弾は神戸を舞台としたアニメMVが製作される コロナ禍で遠方へ赴けないからこそ、目の前にある地元を見つめ直し、新たな価値を見出そうとするプロジェクトとして、”地方から生まれる物語”を紡ぐ「ワンダリズム きみを呼ぶ声」。舞台に選ばれたのは、日本映画発祥の地の1つとされるなど、映画とも関連の深い港町、神戸。今回の物語では同市垂水区にある巨大遺跡「五色塚古墳」が描かれる。全国的にも稀な、海に面し住宅に囲まれた立地と、全長194mの大きさを誇る古墳の独特の佇まいから発想を広げ、SFファンタジーが制作された。 アニメーションと楽曲を掛け合わせるミュージックビデオという形で発信される今回の物語。アニメーションの原案、コンセプトデザインを担当するのは、近未来の荒廃した風景と、獣人化したキャラクター造形という独特の世界観で注目を集めるアニメーターのしの。そして楽曲は、神戸出身のピアノロックバンド、HOWL BE QUIETが今回のプロジェクトに描き下ろす新曲「Wonderism(ワンダリズム)」が選ばれている。また「宝石の国」、『HELLO WORLD』(19)などを手がけた武井克弘がプロデューサーとして、それぞれの個性を束ね作品として昇華させた。 楽曲を手がけたHOWL BE QUIETは「すごく人間味を感じて、その世界観にとても共感しましたし、音楽を担当する身として『負けてられない!』と、より一層身が引き締まりました」と本プロジェクトに対する熱意をコメントしている。果たして、新鮮な才能の掛け合わせによって起こる化学反応は、どのような神戸を描き出すのか?3月のWEB公開に向け制作中の本プロジェクトに期待が高まる。 <アーティスト&プロデューサーコメント> ●HOWL BE QUIET 「(オファー時の心境) 『東宝が神戸市を舞台に”アニメ MV”を作る』初めにそうお話を頂いた時に、これはすごいものになるぞ!というワクワクと、そんな企画に自分たちが参加出来る喜びでいっぱいでした。 神戸市にはライブなどで何度も訪れたこともありましたし、何より、一つの”市”という大きな町と一緒に作品を作れることが嬉しかったです。 (しののアニメの世界観に対する印象)しのさんが描かれたイラストやアニメーションをいくつも見させて頂いたのですが、どれもその一瞬一瞬の裏側を想起させられるような表情や、背景が描かれていて、とても叙情的で。笑顔の裏の悲しみや、怒った顔の裏の寂しさだったり。すごく人間味を感じて、その世界観にとても共感しましたし、音楽を担当する身として『負けてられない!』と、より一層身が引き締まりました。 (「Wonderism」に込めた想い、メッセージ)古墳を舞台にした物語、と聞いた時にまず、古墳が神戸市とそんな結び付きがあったと知らなかったので、とても驚きました。お話を頂いた瞬間は「どんなことを歌おう、、」と想像がつかなかったのですが、アニメ MV のストーリーを聞き、古墳が古くから伝わる誰かから誰かへのメッセージである、と考えた時に、今の自分の想いとすごくリンクしているな、と。コロナ禍の中でライブが無くなったりと、リスナーとの繋がりを断たれてしまったように感じた時期でもあったので、それでも届けたい、繋がりたい、というありのままの想いを、そのまま曲に乗せようと思いながら作っていきました。 (ファンやニュースを見た方々へのメッセージ)2022 年が始まってすぐに、こうやって曲が出せること。そして、その曲が東宝と神戸市と一緒に作り上げた”アニメ MV”という素敵な形で出せること。今年も HOWL BE QUIET は走っていくぞ!という宣誓でもあるので、ぜひ楽しみにしていてください。そして、神戸市の地元の方にとってのテーマソングとなって長く愛される曲になってくれれば嬉しいです。『Wonderism』どうぞよろしくお願いします」 ●武井克弘(プロデューサー) 「2011年からの2年間、東宝関西支社に勤務していました。その赴任中、公私ともに何度となく出掛けた神戸市。そこにこんな立派な古墳があるとは、恥ずかしながら知りませんでした。聞けば、埋葬者不明のミステリアスな古墳であるとのこと。既知で溢れ返ったこの世界に、未だ知られざる領域が残っているとは。俄然ワクワクしてきたではないですか。古墳をモチーフにアニメを製作する。こんなにチャレンジングな企画もなかなかありません。しかし、しの氏と古墳について調べてみると、幸運なことにいくつものセレンディピティに出会うことができました。加えて、音楽の HOWL BE QUIET との出会い。恋愛ソングの名手である彼らに「遠く離れた相手へのメッセージ」というテーマを投げかけたところ、水平線の向こうから朋友の呼ぶ声が聞こえてくるような、企画にピッタリのテーマソングが上がってきました。それらを取っ掛かりに、我々自身も未知の領域へ漕ぎ出してみようと思いました。キーワードは、『未知との遭遇』。日本のアニメで見られなくなって久しい、胸躍る王道冒険ムービーを目指します」 文/鈴木レイヤ