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白亜紀末期の地球に落下した小惑星、最悪の角度で衝突していた?

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今からおよそ6600万年前、当時繁栄していた恐竜をはじめとする多くの生物が大量絶滅する出来事がありました。その原因として有力視されている天体衝突が、当時の生物にとっては最悪ともいえる角度で発生したとする研究成果が発表されています。

■地表から45度~60度の角度で衝突し、エアロゾルを生み出す硫黄を大量に放出

Gareth Collins氏(インペリアル・カレッジ・ロンドン)らの研究チームは、6600万年前に現在のユカタン半島北端付近に落下してチクシュルーブ・クレーターを形成した天体がどのようにして地球に衝突したのかを解析しました。天体の直径を17km、衝突時の速度を秒速12kmと仮定してシミュレーションを行った結果、天体が地表に対して45度~60度の角度で北東方向から衝突したとすれば、実際に確認されているクレーターの構造をうまく説明できることが示されたとしています。 この角度は、絶滅した生物にとっては最悪の角度だったようです。研究チームによると、衝突時の45度~60度という角度は、天体が垂直や水平に近い角度で衝突する場合よりも多くの物質を大気中へ放出することにつながったといいます。 チクシュルーブ・クレーター付近の海底には炭酸塩や硫酸塩が含まれており、天体が衝突することで水蒸気とともに二酸化炭素や硫黄も大量に放出されたと考えられています。特に数十億トンが放出されたとみられる硫黄からはエアロゾルが生み出されて気候の寒冷化へとつながり、結果として当時地球に生息していた生命のおよそ75パーセントが絶滅に追いやられたとみられています。 また、今回の研究はチクシュルーブ・クレーターの形成過程に迫るものでしたが、他の惑星に存在する巨大なクレーターの研究にも応用できる可能性が示されています。研究に参加したThomas Davison氏(インペリアル・カレッジ・ロンドン)は「チクシュルーブのように巨大なクレーターは、その下にある岩から強く反発されながらわずか数分で形成されます。私たちの研究成果は、クレーターを形成した天体の詳細を突き止める上で役立つかもしれません」とコメントしています。

松村武宏

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