ワコールが提供する「SCANBE」に、新サービス「わたしを知る骨格診断」が誕生
株式会社ワコールが提供する3D計測サービス「3D smart & try(スマート アンド トライ)」が、「SCANBE(スキャンビー)」に生まれ変わった。 「3D smart & try」は、3Dボディスキャナーを用いて3秒でからだをセルフ計測し、計測結果に基づきインナーウェアのサイズや全身18ヶ所の採寸データなどを知ることができるサービスだ。 「SCANBE」へのリブランドは、基本的な計測機能を維持しながら、より情緒的な訴求や体験価値の高いサービスを提供することを目的に行われた。さらに、今年3月には、ワコールを含む3社共同で開発された新サービス「わたしを知る骨格診断」も提供を開始している。 今回は、リブランドの背景や新サービスに関して、同社イノベーション戦略室の小川はるなさんに話を伺った。
3D計測に、エンターテインメントのような楽しさをプラス
「3D smart & try」は、2019年にサービス提供を開始。これまでは、「3秒でセルフ計測が可能であること」や「インナーウェアのサイズを確認できること」などの機能的な価値の訴求が中心となり、本質的な価値や情緒的な価値の訴求が不足していたそうだ。 「これまでは、お客様に対して機能的な訴求が多くなっていました。また、若年層のお客様が非常に多かったのですが、そのような世代のお客様に対するコミュニケーションにも課題がありました。 『SCANBE』へリブランドしたのは、そういった課題を解決することが目的です。当ブランドを通して伝えたいメッセージや訴求ポイントを明確化し、計測する体験以上の価値の提供を目指しています」 計測する項目や診断のアルゴリズムといった技術的な部分は、「3D smart & try」から大きな変更はない。変わったのはユーザー体験だ。 「より気軽にお客様の生活の中に取り入れてほしいという思いから、エンターテインメント性のある体験を意識しました。 プリントシール作成機やゲーム機などを参考にしながら、チアフルなデザインにしたり、ユーザーインターフェースにアニメーションを取り入れたり、操作音にポップで軽いタッチのものを採用したり。体験自体の楽しさにこだわっています」