「刻んだら面白くないでしょ」は余計なお世話!? OB連発に嫌気がさしたら試したい「ドライバー封印」ラウンド
苦手なドライバーをムリに使う必要はない
9月下旬のコンペで同組になった男性も、スタートホールからドライバーがまったく当たらず大苦戦していました。ほとんどのティーショットが低い打球になり、40~50ヤードしか飛びません。 ゴルフ場という施設は意地悪な造りになっており、ティーイングエリアからフェアウェイまでのラフは短く刈り込んでいません。長く伸びたラフの中からアイアンで打ってもなかなか脱出できず、フェアウェイに到達するまでに3~4打かかってしまいます。 フェアウェイに到達してからはいい当たりが出始めるので、ドライバーさえちゃんと当たれば、もう少しスムーズにプレーできそうです。本人も一縷の望みをかけてドライバーを振り続けましたが、前半はドライバーショットがフェアウェイに到達したのが1~2球しかありませんでした。 後半に入ってもドライバーが復調しなかった男性は、2ホール目からフェアウェイウッドでティーショットを打ち始めました。するとドライバーよりもはるかにいい当たりを連発し、ボギーかダブルボギーでホールアウトできるようになりました。上がってみると前半のスコアよりも後半のスコアが10打以上縮まっていました。 プロゴルファーに話を聞くと「ドライバーもアイアンもスイング自体は変わらない」と口をそろえるのですが、アマチュアゴルファーは「アイアンは当たるのにドライバーが全然当たらない」ことがしょっちゅうあります。 地面の上にあるボールはダウンブローに打つのに対し、ティーアップしたボールはレベルブローかややアッパーブローに打つのが好ましいといわれています。スイング自体は変わらないのかもしれませんが、ヒットポイントが違うので発想を切り替える必要がありそうです。 プロゴルファーでもドライバーに苦手意識が芽生え、ヘッドが小さいモデルを試したり、3番ウッドを多用したりする選手もいますから、アマチュアのエンジョイゴルフであればドライバーを封印するというのも選択肢の一つでしょう。
保井友秀