アニメ『とある科学の超電磁砲T』新井里美インタビュー 「お姉様の“信頼度合い”が違った」黒子の魅力を再発見
ハイクオリティな映像、圧巻のバトルシーンなど、期待に違わぬ秀逸な内容で多くのファンを惹きつけているTVアニメ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズ。2020年もTVアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』(以下、『超電磁砲T』)が1月~9月に放送され、お馴染みのメンバーのやり取りや新キャラクターを交えた熱いドラマが繰り広げられ、話題を呼んだ。 ABEMA TIMESでは、そんな『超電磁砲T』の放送を記念してメインキャストにインタビューを実施。今回は学園都市「大能力者(レベル4)」の空間移動(テレポート)能力を持つ風紀委員(ジャッジメント)で、お姉様(御坂美琴)への愛は誰にも負けない白井黒子を演じる声優・新井里美に、『超電磁砲T』のお気に入りのシーンや思い出を語ってもらった。 ーー『とある科学の超電磁砲』に出会ったときの印象を教えてください。 新井:『とある魔術の禁書目録<インデックス>』(2008年放送)で、アニメに先駆けてドラマCDを録ったときが、白井黒子との最初の出会いでした。ドラマCDなので絵があるわけではないですが、その現場に『とある科学の超電磁砲』のコミックスを置いてくださっていたんです。それを読んでみたら、何だか、自由にやって良さそうだなと感じて(笑)。そのおかげで、最初から思い切り楽しく演じさせていただきました。 ーー今の黒子があるのは、置いてあったコミックスのおかげだったんですね(笑)。 新井:先日スタッフさんにそのときの話を聞く機会があったのですが「この役は新井くんだろう」と、スタッフさんの中で決めてくださっていたみたいでした。私はスタッフのみなさんの手の平の上で、やいやいやっているだけなんですけどね(笑)。
ーー出会うべくして出会った役だったんですね。 新井:うれしいですね。もう運命の出会いというか……。幸せです! ーー黒子は『禁書目録』より『超電磁砲』のほうが暴れている感じがします。 新井:『禁書目録』の第1期のときは、もう少しかわいくではないですけど、けっこう抑えた感じで演じていたかもしれないですね。変態要素は非常に少なかった気がします。それが『超電磁砲』では大爆発してしまって……。でも『禁書目録』があってこその(スピンオフ作品の)『超電磁砲』なので、『禁書目録』での黒子にも、とても感謝しています。 ーー『とある科学の超電磁砲T』(第3期)を振り返っていただきたいのですが、印象的だったシーンを教えていただけますか? 新井:今パッと出てきたのは、『とある科学の超電磁砲S』(第2期)の「妹達(シスターズ)」編で、お姉様(=御坂美琴)は、自分のクローンである妹達のために、たくさんの敵と戦ったり、本当にいろいろなことがありましたが、黒子はずっと部屋で待っているだけだったんです。 今回の後半の「天賦夢路(ドリームランカー)編」でも、お姉様はドッペルゲンガーとの戦いに行くんですけど、やっぱり黒子は部屋で待っているんですね(第21話「ドッペルゲンガー」)。でも、第2期のときとは違って、待つつらさが随分軽かった気がするんです。「何でだろう?」と思ったときに、お姉様が、戦いが終わったあとに、怪我をした2人を病院に運ぶのに黒子を呼んでくれていたんですよね。だからやっぱり第2期と第3期で違うのは、お姉様からの黒子への信頼の度合いなのかなと思いました。黒子はそれをちゃんと感じられているから、待っていられたんだろうなって。 ーー「何かあったら一番に黒子に連絡するわ」と第21話で言われていましたからね。前半の「大覇星祭編」では、黒子と警策看取(こうざくみとり)の戦いも印象的でしたよね。(※第13話「SYSTEM(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」) 新井:警策看取ちゃんとの1対1の戦い! これはツインテール同士の戦いでもありましたから、負けるわけにはいかないですよね。まぁ随分ニュアンスが違うツインテールですけど(笑)。パッと見、どっちだ?ってなるかもしれないので負けられません!