スタッド・ランス昨季指揮官が敵将として凱旋へ「永遠に感謝している」
RCランスは29日、敵地のスタッド・オーギュスト・ドローヌでスタッド・ランスと対戦する。ウィリアム・スティル監督にとっては昨季まで率いた古巣との対戦になる。指揮官は凱旋を前に「永遠に感謝している」とスタッド・ランスへの想いを示した。フランスメディア『ユニオン』が伝えている。 【写真】ミスマガジン16歳グラドルの鹿島ユニ姿や水着ショット W・スティル監督は2022-23シーズンの途中からスタッド・ランスの監督に就任。当時30歳の同氏はUEFAプロライセンスを保有していなかったため試合ごとにチームが罰金を払う異例の体制で指揮を執り、19試合無敗のクラブ記録を達成するなどした。海外からも手腕に注目が集まったが、2年目の昨季は5試合勝利なしの3連敗となった5月、残り3試合の状況で即日での退任が決定。サポーターからも厚い支持を得ていた指揮官は別れを告げる機会もなく、クラブを去っていた。 そうした中でW・スティル監督は今季からRCランスの監督に就任。29日にスタッド・ランスとの対戦が予定されている。試合前会見で指揮官はスタッド・ランスへの感謝を強調した。 「一緒に仕事をし、公私ともにお世話になった人たちと会える。ランスは私がリーグアンに入るのを助けてくれたクラブで、チャンスを与えてくれたクラブで、最初に信じてくれたクラブ。彼らはリスクを伴い代償があることも十分承知していた。だから永遠に感謝しているんだ」 続けて指揮官は「もちろんファンにお別れを言いたかった。彼らは大切な存在だったし、忘れられない経験をした」と突然の退団を残念がりつつ、監督交代後の3試合を2勝1分で終えたことにも触れて「共同での決断であり、全員のためにその時点で最良の決断だった」とコメント。その上でスタッド・ランスのホームスタジアムに敵将として戻ることは「人生の現実」と表現し、RCランスの監督として勝利へ全力を尽くす姿勢を示した。