ワクチン進めば「希望出てくる」 「感染予防、第2波、第3波以上に大事」―東京都医師会長
東京都医師会の尾崎治夫会長は13日、記者会見し、新型コロナウイルスについて医療従事者へのワクチン接種が進めば、「医療従事者もいま以上に積極的にコロナ対策に関わることができる。そういう意味で、医療提供体制のさらなる充実も期待できる」と述べた。そのうえで、円滑なワクチン接種を進めていくことで「7月以降の新たなコロナ対策のステージに入る、そういう希望が出てくるのではないかと思う」と語った。 【動画】東京都医師会「都は第4波の入り口にいる」 定例会見
会見で、尾崎会長は「感染者の急増を防ぐ、そして円滑なワクチン接種を進めることが非常にいま大切な時期だと思っている。6月、場合によっては7月前半かも知れないが、高齢者そして医療従事者のワクチン接種が円滑に終われば、ファイザーのワクチンは重症化予防、あるいは感染予防が期待されているので、そうすると7月の半ばごろからは、高齢者の感染あるいは、重症化する方が減ってくる可能性が期待できる」と指摘。 そして「それをしっかり実現するためには、いまここでしっかりとした感染予防をしていくことが、いままでの第2波、第3波以上に大事な時期だと考えている。この急速な上昇を抑えて、スムーズにワクチン接種が進むことになれば、これからは新しいステージにつなげることができると思っている」とも話した。
全世代で感染予防を
尾崎会長は東京でも感染者確認が増えている変異ウイルスについても言及、「このN501Yという変異株は、イギリス由来と言われているが、感染力も強い、従って重症化もしやすい。いままでかかりにくいとされてきた若い方、特に20代、場合によっては10歳以下の方もかかる。私はここで、全世代の方に、ここでもう一度踏みとどまって、コロナの感染予防をもう一度原点、初心に帰って考えていただく。そういうことが非常に大事だと思う」と語った。 最後に、「繰り返し申し上げるが」としたうえで、「7月に高齢者接種、そして医療従事者にコロナワクチンの接種が一通り済んだ段階では新しいステージが必ず来ると思っている。是非それまでの間、もう一度ここ数か月が非常に大事だと思っている。われわれも医療提供体制についても色々本当に毎日のように取り組んでいる、みなさま方にもそういった努力を頑張っていただいて、是非感染の急増を抑えて、ワクチンの接種が円滑に進む。これをしっかりやり遂げて、7月の新しいステージを迎えたいと思っている。みなさんの協力を是非お願いしたい」と呼び掛けた。