今月6日に都内で行われた「デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール」で熱唱するささきいさお

　“アニメソング界の大王”こと歌手・ささきいさおが6日、都内で「デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール」を行った。 　デビュー55周年のささきは、昨年5月に東京・よみうり大手町ホールで「デビュー55周年記念バースデーライブ」を開催したところ、チケットが即日完売となる大盛況に。今回、ファンからの熱い要望に応えてアンコール公演を行った。 　73歳のささきは、「勢いでアンコール公演を決めてしまったのですが、そこまで体力があるのかちょっと不安です。でも、このぶんでいけばできそうですね」と開演前から気合十分の様子。 デビュー55周年を迎えた感想を問われると、「そんな実感がなくて、まだ15年ぐらいしか経っていないような気がするんです。気持ちだけは若いですからね」と笑顔を浮かべた。 　ステージでは、『銀河鉄道999』や『ゲッターロボ!』、『宇宙戦艦ヤマト』、『行け行け飛雄馬』、『たたかえ!キャシャーン』、『進め!ゴレンジャー』、『秘密戦隊ゴレンジャー』などアニメソングを中心に全36曲を熱唱。さらに、5月25日にリリースが決定したデビュー55周年記念シングル『今の向こうの今を』も初披露した。 　『宇宙戦艦ヤマト』といえば、40年が経った今も多くの人たちに愛されて、歌い継がれている名曲だが、「昔の歌声を聴いてみると、若さにあふれるというか、ぶつけていくだけという感じで歌っていましたが、今は受け止めながらぶつけるところはぶつけるというか、自分の中では深くなった気がします。『ヤマト』の歌い方は崩さないで、『君が代』を歌っているような気持ちで歌わないと、『ヤマト』に対して失礼だと思うんですよ」と同曲への思いを語った。 　新曲については、「(作詞を手掛けた)畑亜貴さんとは、いつか一緒にお仕事がしたいと思っていました。この歳で新たな希望が持てるというはうれしいですよね」とジョークを飛ばしつつ、「今の先の今を考えれば、過去のことなど笑い飛ばせるじゃないか。今のことをあまりくよくよとせずに頑張って生きていけば、その先に行って振り返ってみた時に『そんなことがあったよね』と笑って言えるような、そんな希望を持って生きようよという歌です」と話した。