「サステナブルをエンタメに」 USJがペットボトル循環利用に意欲 日本コカ・コーラとのリサイクル啓発イベントで
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のO J.L. ボニエ社長CEOは24日、日本コカ・コーラとUSJで開催したリサイクル啓発イベントに出席し、USJで回収された使用済みコカ・コーラ社製品のペットボトル(PET)をリサイクルしてオリジナルデザインのエコバッグを共同製作したことを明らかにし「USJはサステナブルをエンターテイメントにしていく」と意欲をのぞかせた。 PET は適切に回収・リサイクルすれば、様々な製品に再利用することが可能。PETを含むプラスチック資源循環利用の可能性を示すため、イベント内ではPETでつくられたエコバッグを主題にそのリサイクル過程をエンターテイナーたちの歌や踊りでエンターテイメント色豊かに表現。正しく分別することときれいな状態で回収することの重要性を伝えた。 「エンターテイメントを最大限発揮して一人でも多くの人とつながることで誰もが未来に希望が持てる世界をつくりたい。それがサステナブルな社会の実現につながる」との見方も示した。
続いて挨拶した日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は「コカ・コーラは2030年までに販売量と同等の容器を回収することや全ての容器をサステナブル素材に切り替えることなど通じて廃棄物ゼロ社会の実現を目指している」と語った。 日本のプラスチック製品におけるPETの割合は6%。PETの処理処分の84.8%はPETや繊維・シートに再生するマテリアルリサイクル(58.7万t)で占められ、焼却処分されるのは微量となる。 PETの回収率は日本コカ・コーラの推計で98%以上。残りの1~2%の未回収分のうちの一部が河川や海にごみとして流出しているものと考えられ、日本コカ・コーラと日本財団は未回収分の流出経路やメカニズムを把握するための大規模共同調査を行っている。