【プリンス関西プレーオフ】興國Bが決定戦進出!奈良クラブユースは悲願のプリンス昇格ならず
12月14日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)1回戦がJグリーン堺で行われ、興國B(大阪)が奈良クラブユース (奈良)を3-2で下し、15日に行われる決定戦に進出を決めた。 【フォトギャラリー】興國B vs 奈良クラブユース 今シーズンの興國Bは大阪府リーグを10勝4分4敗の勝点34で2位。対する奈良クラブユースは奈良県リーグを17勝1敗の勝点51で優勝し、このプレーオフに進出してきた。 スコアレスで後半を迎えると、先にスコアを動かしたのは興國B。47分、中盤でボールを奪いショートカウンターからFW7地道碧(3年)が抜け出しネットを揺らす。さらに直後の49分には、FW19上村海琉(2年)がGKの頭上を抜くミドルシュートを決めて連続ゴール。勢いが止まらない興国Bは70分、左でパスを受けたFW9白石湊(3年)がカットインシュートでニアサイドを狙うと、これも見事にゴールに収まった。 興國Bが3-0とリードを広げ、勝負は決まったかと思われたが、ここから追い込まれた奈良クラブユースが反撃に出る。それまでの3トップからFW10川井大地(3年)とFW関口智也(2年)のトップ昇格コンビの2トップにシステムを変更。直後の74分にFKのこぼれに反応した川井がゴール前で押し込み1点を返すと、80分には自ら得たPKを川井がしっかり決めて1点差。それでも残り時間を耐え抜いた興國Bが3-2で逃げ切りに成功した。 興國BはBチームといえど、レベルの高い大阪府リーグ1部を勝ち抜いてきたチーム。得点を決めた地道、上村、白石に加え、その他にもインターハイや選手権のメンバー入りしていた選手も多く、高い緊張感の中で行われる一発勝負の試合の経験もあった。その選手層の厚さが際立つ一戦となった。 試合開始からハイプレスを仕掛けた奈良クラブユースだったが、興國Bの選手たちは慌てずにパスを繋いでプレスを掻い潜った。普段のリーグ戦であれば取り切れるであろう寄せが剥がされ、高い位置で奪ってからの攻撃ができなかった。逆に興國Bは相手のミスを見逃さず、高い位置でボールを奪い得点を重ねていった。その差が勝敗を分けた。 見事に1回戦を突破した興國Bは、15日に京都精華(京都)と決定戦で激突する。 (文・写真=会田健司)