すぐに登れると思っていたシャルプーⅥは、近くて遠い存在だった 【日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊2023撮影記】♯07
2回目のゴーアップ
30日、ベースキャンプからC1まで歩みを進める。ルート工作のおかげで体の順応も進んでいた。しかしながら、翌日は1時に起床して夜間行動となる。前回はなかったクライミングも交えながら進まなければならない。寒さや、高所でのクライミングの影響がどこまで出てくるのかわからない部分も多い。そして、進むだけでなくつねに帰る方法を頭に入れておかなければならない。どこまで行っても登山道は用意されていないのだから。それを実感させられたのがこの2回目のゴーアップとなった。 次回は、シャルプーⅥへの2回目のトライをお伝えします。登って下る、下降の難しさを実感させられた数日間。 編集◉PEAKS/文・写真◉石川貴大
PEAKS編集部