米が最終決定に近づく、ウクライナのロシア領土への攻撃容認巡り
(ブルームバーグ): 米国は、ウクライナが西側諸国製の兵器を使用してロシア領土内の軍事標的を攻撃することに制限を課しているが、この制限の一部解除を巡り最終決定に近づいている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
制限解除を巡る米国の協議は、北朝鮮によるロシア支援の強化が影響していると関係者らは指摘。またロシアによるウクライナへのミサイルや無人機による攻撃拡大も背景にあるという。関係者らは、協議は非公開だとして匿名を条件に語った。
決定が承認された場合、西側諸国が供与した兵器はまずロシアのクルスク州で使用される可能性が高いと関係者らは指摘。ウクライナ軍は同州で、北朝鮮軍ならびにロシア軍を相手に戦闘を続けている。ただし承認が下りたとしても、ウクライナの要求に全面的に応える内容にはならないだろうと、関係者の1人は述べた。関係者らは、作戦の詳細については発言を避けた。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官はコメントを控えた。
原題:US Nearing Decision to Let Ukraine Hit Some Targets in Russia(抜粋)
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Alberto Nardelli, Jenny Leonard, Alex Wickham