「お気に入りのニットが...」あなたの家にもいるはず 衣類や乾物を食べる小さな虫「ヒメマルカツオブシムシ」専門家の予防策とは?
ー私たちの家の中で過ごすとなると、家の中のものを食べられるということですよね? (大野さん) 「鰹節が好き、という名前が出てきましたが、幼虫が好きなものは乾燥した動物質です。おうちの中では、私たちやペットが落とした毛や皮膚、おうちに入り込んできた虫の死骸、こぼしたパンくずやお菓子の欠片などもせっせと食べてお掃除をしてくれています」 「私たちの体に寄生することもありません、まずは一安心ですね。けれど、この幼虫は私たちの服も食べてしまう『繊維害虫』という顔ももっています」 ■お気に入りのカシミアに穴が… 容疑者はヒメマルカツオブシムシ ーお気に入りのニットに穴が開いていたことがありますが、ヒメマルカツオブシムシの仕業ですか。 (東洋産業 大野竜徳さん) 「よく被害があるのは、これからの時期に大活躍するウールやカシミア、着物やネクタイなどに使われるシルクなどです。カツオブシムシの仲間は日本には20種類ほどいるのですが、特にこのヒメマルカツオブシムシは私たちのおうちの中に普通に生息しています」 「というのも、植物質のものも食べることができるので、ひもじければ綿も食べますし、汗抜きなどがあまりできていない服だと、化学繊維でできたシャツなども齧って穴を空けてしまいます」 ー化繊だからといって、油断はできないのですね。 (大野さん) 「服だけでなく、ひな人形や五月人形、シルクスクリーン、ウィッグ、よく読んで少し汚れた愛読書の端っこもかじってしまいます」 「そして当然、その名の通り、保存食である鰹節や煮干し、そうめんなどの乾麺も隙間があれば入って食べてしまいます。つまり、私たちのおうちはヒメマルカツオブシムシにとってはヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のようなもので、ちょうどいい気温、天敵もほとんどいない、食べ物に囲まれた夢のおうちなのです」 ■もしも煮干しが綺麗に骨だけになっていたら…ヒメマルカツオブシムシの仕業かも (東洋産業 大野竜徳さん) 「こんな風【画像(5)】に骨だけになった煮干しがあれば、それもヒメマルカツオブシムシの仕業でしょう」
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