貯水率40%に回復 23、24日の雨で水流入 南房総、渇水懸念の小向ダム
渇水が懸念されている南房総市和田町上三原の「小向ダム」の貯水率が26日、約2カ月ぶりに40%を超えた。23、24日のまとまった雨で、ダムに多くの水が流入したとみられる。市は「かなり回復してきているが、まだ安心できない状況」として、引き続き地域住民に節水を呼び掛けている。 市や気象庁によると、23日から24日にかけて本州の南を通過した低気圧の影響で、小向ダム周辺の総雨量は2日間で計26ミリを記録。25日に貯水量が20万トンを超え、26日に昨年11月20日以来の貯水率40%に達した。 市内では、現在もダムへの補水や県内の各水道事業体による応援給水が続いている。市は今後、節水とダムへの補水を行わなかった場合、3月15日に断水目安の貯水率20%を切るとして、引き続き節水を呼び掛けている。