【阪神】秋山拓巳が引退会見 首位争いの同僚にエール「優勝旅行に連れて行ってもらいたい」
阪神・秋山拓巳投手(33)の引退会見が、15日に兵庫・西宮市内で行われた。 タテジマ一筋15年の秋山は、会見開始直後から涙が止まらず。「ここ数年ヒザの痛みに苦しんでいて。もう一度、一軍でと思ってやってきましたが、ファームで過ごす中でも状態が上がってこなかったのでここまでかなと思いました」と引退を決断した理由を語った。 【写真】引退会見に姿を表した原口文仁、秋山拓巳、梅野隆太郎、高橋遥人 〝伊予のゴジラ〟の異名を取り、西条高から2009年ドラフト4位でプロ入り。ルーキーイヤーには完封勝利、さらには2017年に自身最多の12勝を挙げる活躍を見せた。しかし、18年に受けた右ヒザの手術が負担となるなど、22年以降登板数が減り、今季の一軍登板はなし。「ここ数年間、心と身体が一致しなくて思うような動きができなかった。それでも、どうにかしたいと諦めずやってこれたのは誇りかなと思います」と振り返った。 これから虎を担う後輩に向けては、「僕自身(藤川)球児さんから、『スピード出せ』と言われて。自分の思っているフォームで野球をしていましたが、変わることができた」と自身の経験を明かしつつ、「変わることはすごく怖いことですが、、勇気を持って決断することが必要だと伝えたいです」と語った。 チームは首位・巨人を2ゲーム差で追う立場。14日の広島戦(甲子園)でも逆転勝利を挙げるなど勢いに乗っている。秋山は「去年は優勝に貢献できなかったので、優勝旅行に行けなかったので。ここから逆転優勝して、優勝旅行に連れて行ってもらいたいなと思います」とエールを送っていた。 会見後にはサプライズで同期入団の原口、さらには梅野、高橋が登場。原口から「同級生でユニホーム脱ぐのは寂しいんだけど、第2の人生のスタートだと思うので。みんな応援してるので、まずは体を休めて野球界に貢献してください」とメッセージを送られ、笑顔を見せていた。 引退試合は24日の二軍戦(鳴尾浜)で行われ、30日のDeNA戦(甲子園)前に行われるセレモニーにも登場予定。虎の背番号21が、15年の現役生活に別れを告げる。
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