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新型コロナウイルスとどう向き合えばいいのか 豊田真由子がいま伝えたい3つのこと

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まいどなニュース

元厚労省官僚、元衆議院議員・豊田真由子がまいどなニュースで連載コラムを担当する。コラム名「明けない夜はない」~前向きに正しくおそれましょう、の第1回目のテーマは、わたしたちは新型コロナウイルスとどう向き合えばいいかについて。   ◇  ◇  ◇ 皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。 厚生労働省や、2009年の新型インフルエンザパンデミックの際に、スイス・ジュネーブにてWHOや各国とともに最前線で対処した経験等を基に、新型コロナ問題をはじめとする様々な事柄について、皆さまとご一緒に考えてまいりたいと思います。  <新型コロナにどう向き合うか> ■1.心構え ペスト、スペイン風邪、SARSや新型インフルエンザ等々、人類の歴史は感染症との戦いの歴史でもあります。元々、野生動物を宿主としていたウイルスが、突然変異を起こして人間に感染するようになったものが、いわゆる「新型ウイルス」で、人間の側には基本的に免疫がない、当初は治療薬やワクチンが存在しない、といったことから、おそれられているわけですが、最新の正しい情報を基に、過度に不安にならず、前向きに、事態は最悪を想定する、という姿勢が大切ではないかと思います。 本年1月から、ずっと申し上げていることがあります。新型コロナのような新興感染症が、ある程度拡大した場合には、 ・収束までに、かなりの時間がかかる。 ・収束までに、何度も繰り返し、波は来る。 したがって、「そういうものなんだ」という理解と覚悟と(よい意味での)諦めを持って、折り合いを付けながら、やっていくしかないと思います。 そう考えれば、毎日毎日、数字に一喜一憂することでもないですし、感染した方や場所を責める風潮も、全くよいことではありません。誰にとっても、明日は我が身です。 ■2.どういう生活を送ればいいか これについて多くの方からご相談を受けます。 4月の緊急事態宣言下のように、全国的に一斉休業・休校等を行うことは、経済的・社会的影響が極めて大きく、繰り返すことは難しいでしょう。現時点でも、多岐の業種にわたって非常に厳しい状況にある事業者の方は多く、長期の休校による学習機会の損失や世代を問わずメンタルへの影響も看過できません。 新型コロナウイルスは、主に感染者の口からの飛沫や、それが空気中に一定程度漂うこと、ウイルスの付着した手で、自身の口や目に触れること等により感染するということが分かっていますので、マスク、手洗い・消毒、換気といった基本的感染防止対策を、引き続き取ることが大切です。 そして、亡くなる方・重症になる方をできる限り出さないようにする、という観点から、医療提供体制とのバランスが大事で、都内の病院の方に話をうかがうと「医療従事者は、3月からずっと緊張の中にあり、かなり疲弊している。新型コロナの入院患者が増えてきていて、国からコロナ用の病床を増やすように言われるが、これ以上増やすことは難しい。なぜなら、これまで止まっていたコロナ以外の患者(がん、脳や心疾患等)の治療も、猶予が無い状況」とのことで、その通りだと思います。軽症であっても、深刻な後遺症が残るケースも報告されていますので、何よりも「かからないようにする」、そして、「(自分がかかっているかもしれないという前提で)人に移さないようにする」ことが肝要です。  ■3.利他の心で 新型ウイルスとの戦いは、世界のすべての地域で「収束」しないと、決して終わりません。途上国で感染が拡大すると、医療や経済上の問題から、感染拡大を止めることはより一層困難になりますし、人的・物的交流がさかんな現代においては、必ず回りまわって、ウイルスは再び世界各地に広がります。したがって、ワクチンや治療薬の世界での分配についても、こうした視点が必要になります。自国を守りたければ他国を守り、自分や家族を守りたければ、他者を守る必要があります。これを仏の思想家ジャック・アタリ氏は「利他主義は、合理的な利己主義である」と表現しています。真のグローバリズムとは何か、その本質的な理解が求められます。 人類は、幾度も危機を乗り越えてきました。がんばりましょう。 ◆豊田 真由子 1974年生まれ、千葉県船橋市出身。東京大学法学部を卒業後、厚生労働省に入省。ハーバード大学大学院へ国費留学、理学修士号(公衆衛生学)を取得。 医療、介護、福祉、保育、戦没者援護等、幅広い政策立案を担当し、金融庁にも出向。2009年、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官として、新型インフルエンザパンデミックにWHOとともに対処した。衆議院議員2期、文部科学大臣政務官、オリンピック・パラリンピック大臣政務官などを務めた。

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