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【RIZIN】朝倉未来の首を狙う日本の王者たち、斎藤裕「試合をする以上は比べられる」、摩嶋一整「自分の参戦でフェザー級が面白くなる」

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ゴング格闘技

◆朝倉未来が日本人王者達と戦ったら…

 2020年8月9日(日)と10日(月・祝)に横浜・ぴあアリーナMMで開催される『RIZIN.22』と『RIZIN.23』で、初参戦の注目選手のカードが発表されている。 【写真】“喧嘩番長”をKOに下した斎藤裕  フェザー級相当の66kg契約で、斎藤裕(パラエストラ小岩)vs.摩嶋一整(毛利道場)、関鉄矢(SONIC SQUAD)vs.内村洋次郎(イングラム)が発表。  バンタム級相当の61.0kg契約で、井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)vs.渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)、元谷友貴(フリー)vs.魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)、またバンタム級とフライ級(57kg)の中間である59.0kg契約で、伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)vs.神龍誠(フリー)が発表された。  両階級が注目されるのは、フェザー級では、噂されるGPに向け、RIZINで中心にいる朝倉未来(トライフォース赤坂)の首を狙う選手が誰になるのか。  そして、8月10日大会のメインで朝倉海(トライフォース赤坂)vs.扇久保博正(パラエストラ松戸)により王者が決まるバンタム級で次の挑戦者候補が誰になるのかということにある。  新型コロナウイルスの影響で、日本人選手の海外での試合機会が減少し、海外選手が日本に入国出来ない状況のなか、必然的に日本人対決が組まれることになり、これまで実現しなかった日本人王者クラスの参戦も見られるようになっている。  なかでもONE Championshipと提携中の修斗から、現役修斗世界フェザー級王者の斎藤裕(32)のRIZIN参戦は、格闘技ファンを驚かせた。しかも対戦相手は、12連勝中のRebel FCフェザー級王者で青木真也らトップファイターからの評価も高い摩嶋一整(28)だ。UFCを目指していた真嶋のRIZIN参戦も、新型コロナウイルスの影響と無縁ではないだろう。 ◆RIZIN.23(8月10日) ▼66.0kg RIZIN MMAルール 5分3R 斎藤 裕(パラエストラ小岩) 摩嶋一整(毛利道場)  秋田県能代市出身の斎藤は、2016年1月に中村ジュニアを破り第10代修斗世界フェザー級王座獲得。その後、宇野薫、ドレックス・ザンボアンガ、リオン武、マーカス・ヘルドらに勝利し、2019年9月の前戦では、高谷裕之を1R 77秒でKOに下している(※この試合後、高谷は引退)。「打・倒・極」が融合したMMAを持ち味とする斎藤が、フェザー級で国内トップの実力の持ち主であることは疑いようがない。  RIZIN参戦会見で斎藤は、「第10代修斗世界フェザー級チャンピオンの斎藤裕です。今回RIZINに参戦するにあたりまして、修斗の坂本代表に送り出していただけたことを感謝申し上げます。今回初参戦なんですが、とにかくインパクトを求められると思っています。良い勝ち方をして、他の階級に負けないくらいフェザー級を盛り上げていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と、RIZINフェザー級戦線を牽引する構えがあることを語っている。  対する摩嶋一整は、山口県の毛利道場所属。高校の柔道部時代にはインターハイ、国体に出場し、2013年、21歳でプロデビュー。2015年の修斗新人王決定トーナメントライト級(-65kg)で優勝し、2018年には、「Rebel FC 7」のフェザー級タイトルマッチで王者のホドルフォ・マルケスと対戦し、2Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。王座獲得に成功した。2019年5月にはPANCRASEで元UFCの田村一聖に肩固めで一本勝ちし、実力を証明した。  会見を欠席し、コメントを発表した摩嶋は、「まずは、新型コロナウイルスによる苦しい状況の中、戦える舞台を用意していただけることに感謝します。RIZINには初参戦になりますが、自分が参戦することによって、フェザー級の戦いが面白くなるんじゃないかなと思っています。地元山口県の皆さんにも応援していただき、一緒に盛り上げたいです」と、フェザー級のジョーカー的存在になる自信を語り、対戦相手の斎藤裕について、「修斗のチャンピオンだけあって当然強いと思います。初戦で国内のトップクラスの選手と戦えることが楽しみだし、斎藤選手を倒せば、自分の実力をRIZINファンの皆さんに示すことができると思います。そして地方に、毛利道場という強いジムがあることも知ってもらいたいです」と、仕事をしながら地方からでも強くなれることを証明したい思いを記している。  本誌では、RIZIN参戦を決めた斎藤にあらためて、話を聞いた。 ──2019年10月のONE日本大会で王者対決が決まらず、9月の前戦で高谷裕之選手をKOに下して以降、コロナ禍もありさまざまな葛藤があったかと思います。今回、RIIZN参戦を決めたのは、修斗王者としてフェザー級GPを見据えてのことだったのでしょうか。 「フェザー級GPについては海外から選手を招聘できない状況にあるため何とも言えないですが、日本人フェザー級選手も含め、開催されるのであれば興味はあります。強豪が集まるGPで勝てば、選手としても王者としても実力を示せるチャンスになると思っています」 ──その「興味」のなかには、RIZINフェザー級の中心にいる朝倉未来選手の存在もあったのでしょうか。 「そうですね……RIZINでの実績やYouTubeでの活動も含めて、彼の実力だと思います。朝倉選手がRIZINフェザー級で試合をしてから、この階級に流れが出来たということはありますし、フェザー級で試合をする以上は、比べられる。僕が勝ち続けて機運が高まったら、自然と(対戦の)流れが出来るでしょうね」 ──今回の対戦相手の摩嶋一整選手は、ホドルフォ・マルケス戦の勝利のみならず、元UFCの田村一聖選手に肩固めで一本勝ちするなど隠れた実力者として知られています。どんな印象を持っていますか。 「そこまで過去の試合映像を見たわけではありませんが、印象としては、一本勝ちが多いグラップラーで、押し込みからのテイクダウンが強い印象があります。ただ、過去に何回か計量失敗をしていることが気になります。今回はRIZINという最高の舞台ですので、契約体重で試合できることを願います」  2016年12月、2018年7月の2大会で体重超過している摩嶋を早くもけん制した斎藤。それだけ摩嶋を警戒し、今回のRIZINデビューに賭けているのだろう。会見後には、「8月10日のRIZIN.23に参戦します。ここから1カ月は自分が想像もしていないことが起きるのを覚悟して、試合まで必死に生きていきます! 初参戦の1試合目が勝負と思っております。見ている人を熱狂させるような試合をしますので、たくさんの方々に見ていただきたいです」と意気込みをSNSに記している。  7月9日の会見では、フェザー級でもう一つのカードも発表されている。 ◆RIZIN.22(8月9日) ▼66.0kg 5分3R(※ヒジ有り) 関 鉄矢(SONIC SQUAD) 内村洋次郎(イングラム)  第4代ZSTフェザー級王者の関鉄矢は、横浜出身で元UFCファイターの水垣偉弥の後輩。2019年は1月大会でPANCRASE、DEEPで活躍する鈴木琢仁を3R TKOに下し、8月の浜松ヤマト戦でも判定勝ち。2018年8月に豪州RIZE元王者カラム・ルイスにドロー判定以外は2016年11月から8勝1分と負け無しだ。 “ハマのアイアンアロー”のニックネーム通り、175cmの長身を活かした打撃を武器としており、地元・横浜でのRIZINデビューに向け、「ZSTから来ました、SONIC SQUAD所属の関鉄矢です。再出発ということなので、つまらなかった時期を切り拓くのに相応しい試合をして、爆発的なスタートを切れればいいなと思っています」と意気込みを語っている。  対する内村洋次郎は、キャリア15年を誇るベテラン。17勝のうち12勝がKO勝利というストライカーで、MMAファイターとして活躍する一方で、Krushやシュートボクシング、RISEなどで立ち技競技にも挑戦している。  直近の試合は2020年2月にPANCRASEで行われた堀江圭功戦。UFC帰りの堀江を相手にパンチ、ヒジ・ヒザ、得意の左ハイとあらゆる打撃を振るい、流血に追い込むなど攻め立てたが、惜しくも判定で敗れている。2007年には初代ZSTウェルター級王者にも輝いており、今回の関との試合は、“新旧ZST王者対決”ともいえる。  RIZIN参戦に向け、内村は「『これがRIZINだよ』『これが内村だよ』という試合をして勝ちます」とのコメントを残している。  そのほか日本のフェザー級では、元ONE王者で当初は4月大会で朝倉未来と対戦が予定されていた朴光哲(KRAZY BEE)をはじめ、PANCRASE王者ISAO(NEVER QUIT)、2016年5月から8連勝中のDEEP王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)、2009年5月から11年間無敗のGRACHAN二階級王者の阪本洋平(T-BLOOD)、元DEEPフェザー級王者の芦田崇宏(BRAVE)、MMA転向を表明している平本蓮(フリー)らが控えており、KSW元フェザ―級王者で日本在住のクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)もRIZIN参戦を希望しているという。そして2019年2月のUFC以来、試合を行っていない石原夜叉坊(TAM)はどうなるか。  海外勢では、2月大会でヴガール・ケラモフがカイル・アグォンに判定勝ち。さらにRIZINと良好な関係を結ぶBellatorではフェザー級GPを開催中だが、UFCと異なり、現時点では大会を再開しておらず、GPは準々決勝で止まっている状況だ。  そんななか、上記の日本人選手たちはどんな選択をしていくか。そして朝倉未来が彼らと対戦したら、どんな試合になるのか。発売中の『ゴング格闘技』NO.308では、「どこまで戦えるのか !? 朝倉未来と世界のフェザー級王者たち」として大沢ケンジ、鈴木秀明、吉鷹弘ら識者が大予想を行っており、必読だ。まずは、RIZINでの修斗、Rebel FC、ZST王者たちの競演に注目したい。

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