スルっと前屈が深まるようになる【効果抜群!ダイナミックストレッチ】前屈苦手さん必見!
今回は、ターゲットの筋肉の反対側にある拮抗筋もセットで行うダイナミックストレッチで「効率よく」しかも「苦痛感が少ない」もも裏~下背部の柔軟性をUPするやり方をご紹介します。 *写真で詳しいやり方を見る→スルっと前屈が深まるようになる【効果抜群!ダイナミックストレッチ】 ■「表」と「裏」を同時にほぐすメリットとは? 私たちが前屈ストレッチをする際、ターゲットとなるのはもも裏~下背部の筋肉ですが、そのもも裏~下背部を「表」とするならば「裏」となる反対側にあるもも前や鼠蹊部~お腹の筋肉もセットでストレッチすることで効率よく柔軟性をUPすることができる「ダイナミックストレッチ」をご存知ですか? ダイナミックストレッチをお勧めする理由としては主に以下の2つが挙げられます。 ■■股関節の詰まり感を防ぐ 股関節は、他の関節と比べて大きく、また球関節というボールのような形(大腿骨頭)とそれを受け入れるお椀型(骨盤側)から形成されていて、とても多くの筋肉が関与しています。これらの筋肉がバランスよく股関節をサポートすることで「関節のポジションが安定」する構造になっています。 股関節を曲げて(屈曲)行う前屈ストレッチと股関節を反対に伸ばして(伸展)させて行うストレッチをセットで行うダイナミックストレッチは股関節まわりの筋肉がバランスよく伸び縮みするため、多くの方がお悩みの「股関節の詰まり感」を防ぎながらスムーズな関節の動きと共にストレッチが出来るのです。 ■■組織の水分量や血流が増えてスムーズな伸びへ 私たちがストレッチをする時に伸ばされるのは筋肉だけでなく、筋肉と骨をつなぐ腱、関節まわりの組織、そして、それらの組織を覆うように存在する筋膜なども刺激の強弱はありながらも全てをストレッチしているのです。 ダイナミックストレッチはターゲットの筋肉だけでなく、より多くの筋肉や組織の血流を良くし、また血管の通ってない関節内の軟骨組織やその周辺にも潤いを与える効果があることから、筋肉だけでなく各組織もストレッチしやすくなるのです。関節のきしみ感や筋肉の強張り感がある方にもお勧めのストレッチ法です ■前屈を深めるダイナミックストレッチ ①左脚は前へ伸ばし、右膝は曲げ、楽な角度で右股関節を開きます。 ②左手は床へ置いたまま、息を吸いながら右手を挙げ、吐きながら右手で左脚の脛や左足首、左足先などご自分の柔軟性に合わせてタッチします。 ※5セット繰り返しながら徐々にほぐれていくので最初は軽いストレッチでOK! ③ ②のBのポジションから、息を吸いながら一度Aのポジションを通過してから右手を斜め後ろの床へ、同時に左手を挙げます。 次に息を吐きながら左腕を後ろへ、同時に骨盤を持ち上げて左つま先~左の指先が引き離されるように伸びをします。この時、目線は左手へ向けましょう。 ④ ③のDのポジションから、息を吸いながら一度Cのポジションを通過してから再び②のAのポジションに戻ります。 この一連の流れをあと4回繰り返して、反対側も同様に行います。 ライター/ジェーンウェイ雅子(ヨガ講師)
Masako Janeway