【UFC】ピョートル・ヤンがフィゲイレードとの5R激闘制す「メラブ、次にやろうじゃないか」
2024年11月23日(土)中国・マカオ のギャラクシーアリーナにて『UFC Fight Night Macao: Yan vs. Figueiredo』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】5R死力を尽くした両者は、2人ともケージに登った ▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R 〇ピョートル・ヤン(ロシア)18勝5敗(UFC10勝4敗)135.5lbs/61.46kg [判定3-0] ※50-45×3 ×デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)24勝4敗(UFC13勝4敗)135lbs/61.24kg バンタム級。ヤン3位、フィゲイレード5位。 UFC無敗で王者となったヤン。スターリングとの防衛戦では、優勢に試合を進めながら、4Rに反則の顔面ヒザを打ち込み、UFC史上初の反則負けでの王座陥落。1年後に組まれた再戦(スターリングは負傷で1年のブランク)では、1Rにスターリング得意のバックテイクを許す展開で、後半追い上げるもスプリット判定負け。次戦のショーン・オマリーには優勢に試合を進めて勝ったと思われる内容だったが不可解な判定負けで連敗。さらに続くドバリシビリ戦では、テイクダウンを奪われすぐに立ち上がってもしつこく組みに来るドバリシビリに攻めを封じ込まれ、UFC4敗目で初となる完敗を喫した。前戦は中国の若きスター・ソン・ヤドンと対戦し、接戦の末勝利して連敗を止めている。31歳。 対するフィゲイレードは、アレッシャンドリ・パントージャに判定勝ち後、ティム・エリオットにギロチンチョークで一本勝ち、ジョセフ・ベナビデスとの王座決定戦で2R TKOも体重超過で王座獲得ならず。再戦で1R リアネイキドチョーク(RNC)で一本勝ち。ベルトを巻いた。その後アレックス・ペレスもギロチンで極めて5連勝も、ブランドン・モレノとの初戦でドロー。そこからUFC史上最多となる同一カード4連続タイトル戦で1勝2敗と負け越した。 2023年12月にバンタム級転向でロブ・フォントに判定勝ち、2024年4月にコーディ・ガーブラントにRNCで一本勝ち。 2024年8月の前戦でマルロン・ヴェラにも判定勝ちで3連勝中だ。36歳。 1R、両者オーソドックス。すぐにプレスするヤンだがフィゲイレードタックルへ。四つに組んだ。大内刈りでテイクダウンしたフィゲイレード。パスガードを狙う。 うつ伏せになったヤンをがぶるとバックを狙う。たすきにとっているフィゲイレードだが、ヤンはバックのフィゲイレードにヒジを入れる。両足をフックしたフィゲイレード。ヤンは脇を潜ると反転して上を取り返した。フィゲイレードのガードに。パウンドを入れるとフィゲイレードは下からホールドしてディフェンス。ヤンはケージ際まで移動し、フィゲイレードの首をケージに押し込みながらヒジを入れていく。 残り1分。足を一本超えてハーフにしたヤン。またガードに戻したフィゲイレード。ヤンまたパスを狙っていく。フィゲイレードが立ち上がるが、立ち際に首相撲ヒザを入れたヤン。1R終了。 1Rはヤンの攻勢の時間が長かった。 2R、スイッチしながら詰めるヤンにフィゲイレードもスイッチする。右ハイを入れたヤン。関節蹴り。スイッチを繰り返しながら関節蹴りを入れていくヤン。また右ハイに。右ミドル。さらにヒザを出すとキャッチしようとしたフィゲイレードだが、引き剥がしたヤン。カーフキック。前蹴りからハイキック。ヤンのギアが上がってきた。フィゲイレードのミドルはスネでカットする。パンチで出たフィゲイレード。右がヒット。フィゲイレードもミドルを入れる。左をヒットさせる。フィゲイレードが組みに行くが組ませないヤン。残りわずかでパンチで出たフィゲイレードだが、ヤンはパンチを返すと足を踏み込んで大外刈りでテイクダウン。倒した直後に2R終了。 3R、カーフ、右ハイを入れたヤン。フィゲイレード踏み込んで右ボディを一発入れた。フィゲイレードタックルで飛び込んだ。テイクダウン。しかし下から脚を担いだヤンが立ち上がった。スタンドに。パンチで飛び込んだヤン。右アッパーがヒットし尻餅をつくフィゲイレード。すぐに足関を狙ったが、ヤンは回転して外すと上で押さえ込む。フィゲイレードはケージ際まで移動すると体を起こした。バックを狙ったヤンだが、フィゲイレードが立ち上がりスタンドに戻す。詰めていくヤン。フィゲイレード下がり気味になってきた。右ハイを入れたヤン。ケージを背負ったフィゲイレードが前に出てパンチを出したが、ヤンがパンチを返してアッパーを入れる。飛びヒザ! 消耗してきたフィゲイレード。マウスピースを吐き出したフィゲイレード。ホーン。 4R、すぐにコーナーから飛び出したフィゲイレード。スイッチしながらミドルを入れる。パンチに背中を向けたフィゲイレードだが、下から足関を狙い、ヤンが離れた瞬間に立ち上がりスタンドに戻る。フィゲイレードシングルレッグからボディロックに切り替えるとケージに押し込んでいく。こらえてパンチを入れるヤン。差し返して離れた。ヤンのアッパーがヒット。下がったフィゲイレードだがヤンの蹴りをキャッチ。しかし足を引き抜いて離れる。 またマウスピースを吐き出したフィゲイレード。ヤンのジャブからアッパーがヒット。ボディを入れるフィゲイレードだがヤンは下がらない。クリンチアッパーから飛びヒザ。さらにまたクリンチアッパー。右ハイ。フィゲイレードもパンチを返す。右がヒットしヤンが尻もちダウン! ヤンがすぐに立ち上がるとヒザを入れていく。しかしヤンまたパンチを返すとヒザ。4R終了。 終盤ダウンを奪ったフィゲイレードだが、すぐにヤンがリカバリーした。 5R、フィゲイレードが詰めていく。ヤンの大外刈りをこらえたフィゲイレード。ヤンは四つに組むとまたアッパー。またアッパーがヒット。フィゲイレードは右のヒジを入れる。三日月蹴り。ヤンはタックルを見せたが切ったフィゲイレード。両者消耗しているが、ヤンは手を出し続ける。フィゲイレードも右ボディを入れる。ヤンのバックブローがヒット。フィゲイレードもバックブローを見せた。四つに組んだフィゲイレードが腹にヒザを入れる。左を入れて突き放す。フィゲイレードの右ハイは腕でブロック。右を入れたフィゲイレード。ケージまで下がったヤンにボディを入れた。お互いタックルを狙ったところで押し倒したフィゲイレードだが、ヤンは股下を抜けて立った。両者攻め続ける。ヤンの右ミドルがヒット。さらにタックルへ。切ったフィゲイレード。タイムアップ。 両者5R攻め続けて力を出し切った試合。二人でケージの上に上がり、検討を称え合う。判定は50-45×3のフルマークでヤンが勝利。フィゲイレードはバンタム級初黒星。 試合後のインタビューでは息子をケージに招き入れたヤン。「メラブはデイブソンが次の挑戦者と言っていたと思う。今はどうだ? 次にやろうじゃないか」とタイトル戦でのリマッチをアピール。敗れたフィゲイレードは「今晩はヤンがより良かった。もっと強くなって戻って来る」とコメントした。