Bユースの強豪、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18を率いる大西順「トップチームと連携し、個性を生かす指導を」
トップチームと同じカルチャーで戦うBユース
――名古屋D U18がチームカルチャーを確立している背景には、トップチームと隣接した体育館で練習したり、常に近くにいて学べる環境の良さがあると思うのですが、環境面についてはどのような考えがありますか? 確かに、そうした環境の良さはドルフィンズの強みです。ドルフィンズとWリーグの三菱電機コアラーズが大きな2面の大きな体育館を使い、ユースは隣接した体育館で練習ができます。また、その中でトップチームとの連携だけでなく、U18世代には高校生に合った指導があることも模索していて、選手たちが持っている力を最大限に引き出せるような環境作りをすることが、自分自身の一番の目標です。 と言うのも、私はU18のヘッドコーチだけではなく、強化と育成を兼ねる強化・育成課長も兼任していて、全体のことを統括する立場にいます。ヘッドコーチの力量をつけることも大事ですが、環境面をどれだけ整えられるかも大切なので、そこにも注力してきた3年間でした。 ――トップチームとの連携とは、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。 基本的に私たちのチームは組める限り土日は練習ゲームをして、月曜は休み、火曜から相手のスカウティングや、自分たちのやるべきポイントを練習するといったように、トップチームと同じようなスケジュールをルーティンとしてこなしています。ブロックリーグでも同じようなルーティンで試合に臨みました。 ――それは、所属選手の目指すところがBリーグだから、ということですか? その通りです。基本的にはトップチームのコーチやトレーナーと会話をして、練習のインテンシティの強度もトップチームと同じレベルを目指しています。今シーズン、トップチームが「BE US!GO BEYOND!」、「Dolphins PRIDEを胸に ‟ドルフィンズらしく” ‟更なる高みへ”」というスローガンを掲げていて、それは「自分たちらしくプレーする」という意味が込められています。日頃の練習からそのスローガンにフォーカスしていて、「問題を解決するのは自分たちだよ」と選手に伝えています。日頃の練習で、想定されるトラブル、エラーはこうして起こるから、その解決方法をみんなで共有して、どんなゲームでも対応できることを目指しています。 僕はゲームではあれこれ言わないようにしています。実際に戦術はアシスタントコーチがデザインすることがありますし、今西優斗キャプテンを中心に主体的に行動して、「今は何がダメで、何が良くて、次はこうしていこう」という話し合いができているので、そこがドルフィンズの強みです。
【関連記事】
- 『U18日清食品 東海ブロックリーグ2024』男子大会最終結果、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18が優勝、富田高等学校が準優勝
- 男子日本代表はインドを倒し『FIBA U18 アジアカップ2024』を7位で終了、瀬川琉久「今後の成長につながる大きな大会だった」
- 全中3連覇を引っ提げ15歳で男子U18日本代表入り、アジアカップに挑む白谷柱誠ジャック「気持ちが強くなれば負けない」
- 『FIBA U18 アジアカップ2024』に臨む男子日本代表が決定、東山の瀬川琉久や福岡大濠の渡邉伶音など世代トップ選手12名が名を連ねる
- 【ウインターカップ2024】桜花学園の金澤杏&竹内みや「思いっきり攻めて、ぶちかましたい!」