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ANA”空飛ぶウミガメ”A380、遊覧飛行2回目は緑の2号機 倍率110倍

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Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)は9月20日、通常は成田とハワイを結んでいる総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」を使った遊覧飛行の第2回目を、初回と同じ成田空港発着で実施した。現在2機あるA380のうち、ほほ笑む表情が機首に描かれた緑色の2号機(登録記号JA382A)を使ったチャーターフライトNH2030便は、倍率110倍の難関を抽選で突破した乗客330人(幼児9人)とANAのスタッフ33人、乗員21人(パイロット2人、客室乗務員19人)を乗せて成田を午後1時56分に出発。A滑走路(RWY34L)から午後2時16分に離陸した。第1ターミナルの展望デッキには、多くの人がA380が離陸する姿を見ようと詰めかけていた。 【成田を離陸するA380 2号機】  遊覧飛行は成田発着のチャーター便で、8月22日の第1回目は倍率が約150倍となり、抽選で選ばれた334人(幼児11人含む)が青色の初号機(JA381A)に搭乗した。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ同機を普段投入しているハワイをイメージした約1時間30分のフライトで、前回と同様に抽選会やオリジナルグッズのおみやげを用意し、アロハシャツなどハワイを感じられる服装の乗客にはプレゼントを手渡す。第2回目の販売は8月25日から28日に行われた。  飛行機とハワイが好きだという2人連れの20代女性会社員は、ANAのウェブサイトでフライトを知り、今回初めて応募。エコノミークラス窓側席と並び席を見事ゲットしたが、当面ハワイ旅行は見送るつもりだという。「ハワイの感染者数が増えていると聞いているのと、何かがあった際に会社に迷惑が掛かってしまう」と、現地の状況や万一感染した際のことを気に掛けていた。  ANAのA380の座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。旅行代金は、1人あたりファーストクラス席が5万円、ビジネスクラス席が窓側3万5000円、通路側3万円、プレミアムエコノミー席が窓側2万5000円、通路側2万円、エコノミークラス席が窓側1万9000円、窓側(翼の上)1万7000円、通路側1万4000円と、第1回と同額だった。  今回の飛行ルートは成田を離陸後、富士山へ向かい、名古屋付近から静岡県浜松市、伊豆大島の三原山を経て、成田へ午後3時56分に戻った。スポット(駐機場)は出発時は428番だったが、到着時は隣の427番に入った。  ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は3機のA380を発注しており、2機を受領済み。全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施しており、初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なる。機首の表情も、正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。前回は初号機が遊覧飛行に使われ、2号機は予備機として隣で待機していたが、今回は2号機がフライトし、初号機がスタンバイとなった。  航空機は飛行しない期間が90日を超えた場合、通常よりも整備作業の項目が増えて費用がかさむ。このため、通常運航中は必要のない乗客を乗せないフライトを90日以内に実施することがあり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で3月25日を最後に運休しているA380の場合、2号機を6月22日、初号機を翌23日に乗客を乗せないフェリーフライト(回航)を成田発着で行った。初号機は8月22日のフライトによりカウントがリセットされたため、今回は6月以降フライトがなかった2号機を飛ばすことになった。利用者からも、乗客を乗せずに飛ばすのであれば、A380に乗りたいという要望が寄せられたという。  ANAは10月中に成田-ホノルル線を月2往復運航するが、機材はボーイング787-9型機(3クラス246席)を予定。A380の運航再開時期は決定していない。また、オレンジの3号機は当初4月に受領予定だったが、新型コロナの影響で半年程度延期が決まり、現時点で受領時期は確定していない。  ANAによると、10月以降の遊覧飛行は現時点では未定だという。航空券の販売期間などを考えると、3回目が実施される場合は11月以降になりそうだ。

Tadayuki YOSHIKAWA

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