安佐動物公園に野生クマ侵入か ふんなどの痕跡相次ぎ見つかる
広島市安佐動物公園(安佐北区)のシフゾウの展示場近くで18日以降、ツキノワグマのふんなどの痕跡が相次ぎ見つかっていることが24日、分かった。クマの目撃情報はなく、同園は夜に侵入したとみて、入園者に注意を呼び掛けている。 【動画】県内で目撃されたクマ 同園によると、職員が18日夕、標高の高い西園のシフゾウ展示場そばでクマのふんや木に登った際に折れたとみられる枝を見つけた。休園日の翌19日から捜索を続けているが、23日午前に再び、この一帯でふんなどが確認された。同園は20日、目撃した場合は職員に連絡し、クマの目を見ながら後退するよう求める注意書きを4カ所に張った。 同園は「冬眠前の餌探しの可能性がある。クマは人の気配を感じれば逃げる習性があるが、子グマや興奮状態のクマは人前でも出てくる恐れがある」と警戒している。同園では昨年6月にもクマが園内で目撃されている。
中国新聞社