ウィザーズが3季ぶりの5連勝 敵地で王者レイカーズを撃破 八村は初体験の延長勝利
ウィザーズは22日、敵地ロサンゼルス(カリフォルニア州)で最大17点差をつけられながら、西地区全体2位のレイカーズを延長の末に127―124(前半49―63、延長12―9)で退けて11勝17敗。得点部門1位で球宴先発が決まっているブラドリー・ビール(27)が33得点、7リバウンド、6アシスト、3スティール、ラッセル・ウエストブルック(32)が32得点、14リバウンド、9アシストをマークし、2018年1月27~2月5日(ホークス→サンダー→ラプターズ→マジック→ペイサーズ)以来、3季ぶりに5連勝を飾った。 八村塁(23)は37分出場してフィールドール(FG)を8本中6本(うち3点シュートは2本中1本)成功させて15得点と6リバウンドをマーク。2ケタ得点は8試合連続で、106―105で迎えた第4Q残り2分35秒には左のコーナーから貴重な3点シュートを成功させた。 第2Qには球宴主将が決まっているレブロン・ジェームズ(36)が外したシュートをキープするとそのまま1人でボールを持ち込んでレイアップを決める「コースト・トゥ・コースト」を完成。マッチアップしたジェームズには第1Qに3点シュートとドライブインからのレイアップ、第2Qにはフェード・アウェーからのジャンプシュートを決められ、結局シュートまでいったケースで得点を許さなかったのは14回のうち6回だったが、今季の年俸が3922万ドル(約41億円)に達しているリーグを代表する大物プレーヤーに対して最後まで“抵抗”を試みた。 今季初となった延長でのチーム12得点はビールとウエストブルック2人だけによるものだが、ウィザーズは延長戦での連敗を「6」で阻止。八村はデビューした昨季、バックス戦(2020年2月24日)に延長戦を経験しているが、自身最長の46分出場しながら134―137で黒星を喫しており、NBAデビューから通算69試合目で初めて「延長戦勝利」を経験した。また昨季はレイカーズに103―125で敗れていたが今季はリベンジ。このカードでは3試合ぶりの勝利となり、通算成績は75勝120敗となった。 昨季のファイナルを制したレイカーズは今季初の3連敗で22勝10敗。先発陣のうちアンソニー・デービス(27)が右脚の故障、デニス・シュルーダー(27)は新型コロナウイルスの感染防止規定で戦列を離れているが、八村とマッチアップしたジェームズは31得点、9リバウンド、13アシストとさすがの活躍を見せた。昨季のシックスマン賞に輝いたモントレズ・ハレル(27)が26得点、デービスに代わって先発に回っているカイル・クーズマ(25)は14得点と11リバウンドを稼いだものの、最後はビールとウエストブルックの二枚看板に屈する形となった。 なおウィザーズは23日に同じロサンゼルスでクリッパーズと対戦する。 西地区全体4位のサンズはトレイルブレイザーズを下して3連勝。ここ10戦では9勝目を挙げた。ブルズに敗れたロケッツは8連敗。西地区全体首位のジャズはホーネッツに苦戦したが第4Qで41―20と圧倒して白星をものにしている。 <八村の全オフェンス> ▼第1Q(出場7分57秒=1得点) *1分22秒・フリースロー2本=×〇 (1)7分8秒・スティールから1人でボールを持ち込んで正面からドライブを試みてフローター気味のシュート=× ▼第2Q(出場9分5秒=6得点) (2)5分20秒・ペイント内でモリスSRをかわしてジャンプシュート=〇(アシスト・ビール) (3)7分51秒・ビールのロングパスからゴール下。マシューズのマークと追走してブロックを試みたハレルをかわしてシュート=〇(アシスト・ビール) (4)10分34秒・ディフェンス・リバウンドからコースト・トゥ・コースト。最後は左手でレイアッフ=〇 ▼第3Q(出場7分20秒・2得点) (5)4分48秒・プルアップから正面でジャンプシュート=〇(アシスト・ビール) (6)5分38秒・正面やや右から3点シュート=× ▼第4Q(出場7分52秒=6得点) (7)5分14秒・速攻から左手でダンク。ハレルの反則を誘う=〇(アシスト・ネト) *フリースロー1本=〇 (8)9分25秒・左コーナーから3点シュート=〇(アシスト・ウエストブルック) ▼延長(出場5分=シュート機会なし) <22日の結果> ブルズ(14勝16敗)120―100*ロケッツ(11勝18敗) *マーベリクス(14勝15敗)102―92グリズリーズ(13勝14敗) *サンズ(20勝10敗)132―100トレイルブレイザーズ(18勝12敗) *ジャズ(25勝6敗)132―110ホーネッツ(14勝16敗) ウィザーズ(11勝17敗)127―124(延長)*レイカーズ(22勝10敗) *はホームチーム