巨人・阿部監督、胴上げで10度舞って「最高でーーーーーす!」「もしかしたら、優勝の決定戦になるかもしれない」ズバリ予言の日に
◇28日 広島1―8巨人(マツダ) 最高のセプテンバーだ! 4年ぶりのV奪回。支えてくれたコーチ陣らと握手を交わした巨人・阿部監督はマウンドにできた歓喜の輪にゆっくりと歩み寄り、ナインの手で現役時代の背番号と同じ10度、広島の夜空に舞った。 ◆巨人・阿部監督、優勝インタビューで…目がウルウル【写真】 「最高です!」 現役時代の決めぜりふを口にした指揮官の笑顔がはじけた。3月29日の開幕戦で初勝利を挙げたときもインタビューでこのフレーズを語ったが、どこか控えめだった。この日は心の底からの絶叫。スタンドも沸いた。 歴史的大激戦を見事に制した。序盤は打てずに苦しむことが多かった。それを支えたのは投手陣だ。チーム防御率は2・48(27日現在)。昨季の3・49から大幅に良化した。昨年の秋季練習で指揮官は「困ったらど真ん中」の方針を掲げ、逃げずにゾーン内で勝負することを求めた。1月のスタッフ会議で四球も1割減を掲げたが、今季は350(同)。1割以上削減し、投手がシーズンを通してチームを支えた。 この日の優勝は指揮官が”予言”していた。7月10日の広島戦が雨天中止となってこの日に組み込まれたが、阿部監督は「もしかしたら、優勝の決定戦になるかもしれない」。この言葉がズバリ当たった。巨人の新人監督Vは2リーグ制以降では1961年の川上哲治、81年の藤田元司、2002年の原辰徳に次いで4人目。偉大な監督たちに並ぶ優勝にもなった。
中日スポーツ